Chrome OSとは?WindowsやMacとの違いについて

2024/03/25 テレワーク

教育現場やオフィスで利用はじめているChrome OSを搭載したChromebook。低価格モデルも販売されていることから、少ない予算でもノートパソコンを用意できるため、注目されている端末の1つです。

低コストという点から、テレワークでの導入を考えている方も多いのでしょうか。

しかし、Chromebookが一体どんなパソコンなのか、把握しきれていないという方もいるはずです。

そこでここでは、Chromebookに搭載しているChrome OSについて解説していきます。既存のOSであるWindowsやMac(iOS)との違いについても見ていきます。ぜひ、参考にしてください。

Chrome OSとは

Chrome OSとは
Chrome OSとは、グーグル社が提供するOSで、Linuxをベースに作られているOS(オペレーションシステム)の1つです。

Google Chromeをベースに、いくつかの機能を追加してOSにしています。そのため、インターネット検索や文書作成、画像編集など基本的な操作はすべてGoogle Chromeブラウザ上で操作するのが特徴的です。

パソコンのOSと聞くと、WindowsやiOS(Mac)を思い浮かべる方が多いかもしれません。Chrome OSは、WindowsやMacとは全く別のOSです。

Chrome OSを搭載しているパソコン「Chromebook」

Chrome OSを搭載しているパソコンは「Chromebook」といいます。Chrome OSが搭載されたパソコンを購入される場合は、Chromebookと表記されているものを選びましょう。

Chrome OSとWindows OSの違い

WindowsはMicrosoft社が提供しているOSです。Chrome OSは、Windowsとは全く異なるOSのため、Windowsを使い慣れている方は慣れるまでに時間がかかるかもしれません。

また、使用できるアプリにも、違いがあります。Chrome OS を搭載したPCでは、Adobe製品やMicrosoft OfficeなどのWindowsのデスクトップアプリをインストールすることは基本的にできません。Google Chromeから利用できるアプリケーションを利用していきます。

Chrome OSとiOS(Mac)との違い

iOS(Mac)は、Apple社が提供しているOSで、Chrome OSとは提供している会社が異なります。iOS(Mac)は、デスクトップアプリをインストールすることができ、Microsoft製品も使用可能です。また、Windows同様にMacでしか使えない製品もあります。

Chrome OSの特徴

Chrome OSの特徴
Chrome OSが搭載されているChromebookには、どのような特徴があるのでしょうか。

動作が軽く、起動が早い

Chrome OSは、動作が軽いという特徴があります。そのため、Chrome OSが搭載されているChrome bookは、電源を入れてからログイン画面が表示されるまで、約10秒で起動します。

また、WindowsやMacのように、ローカル内にアプリケーションやデータなど重いソフトが入っていません。そのため、Chrome OSを搭載したパソコンは、起動はもちろん、ブラウザの立ち上がりも早くスピーディーに動かせるのが特徴です。

Androidと同じアプリが使える

Googleは、スマホのAndroid OSを開発しています。そのため、Androidスマートフォンで利用できるアプリをChromebookでも利用することが可能です。ただし、すべてのアプリが使えるというわけではないため、注意が必要です。

データはすべてクラウドに保存される

WindowsやiOSを搭載したパソコンは、データをローカル保存することもできます。しかし、Chromebookは、基本的にクラウド(Googleドライブなど)に保存されます。

データはすべてクラウド上に保存される仕組みになっているため、パソコン自体のストレージはそれほど必要としません。そのため、Chromebookを搭載したパソコンはストレージ容量が少ないものも存在します。

特定のデータであればローカル保存もできますが、ストレージ容量には注意しなければなりません。

クラウドに保存されるため、オフィスのデスクトップパソコンから資料を確認できるといった便利な面もあります。出先でもスマートフォンからデータを確認できるといったメリットも。

ウイルス対策ソフトが不要

Chromebookで行われる動作は、サンドボックスという仮想環境内で行われます。Chromebookは通常の環境からは離れて動作するため、本体に悪影響を及ぼすことがありません。

例えばウイルス感染したサイトを開いてしまった場合、タブがクラッシュするだけで済み、パソコンの本体がウイルス感染することはありません。

アップデートを自動的に行ってくれる

Chrome OSは、自動的に最新のOSにアップデートをしてくれます。そのため、常に新しいバージョンのOSを使うことができます。

Windowsなどでは、アップデートのタイミングは利用者に任せることも可能です。アップデートを長期間行わないこともできてしまいます。長期間アップデートしないということは、脆弱性への対応や最新のウイルスへの対応ができないなどのセキュリティ上の問題が出てきてしまいます。

また、Chrome OS基本的にWebブラウザを通してアプリケーションを利用するため、古いバージョンのアプリを使い続けるということもありません。

リーズナブルな端末が多い

Chromebookの価格帯は2~10万円台と幅広いのが特徴です。価格帯が比較的安いものは、最低限の装備・スペックです。それでも処理能力が高く、サクサクと動くのがChromebookの魅力でもあります。

しかし、長時間作業する場合や、マルチタスクで作業をする場合は低価格モデルのChromebookでは不向きなことも。メモリが6GB以上・SSDが搭載されているハイエンドモデルがおすすめです。

Chrome OSでできること

多くの人が使っているWindowsやMacとは異なる点が多いChromebook。そのため、できることが決まっています。

インターネット検索

基本的なことではありますが、Google Chromeを使うため、インターネット検索がしやすくなっています。

Web会議

Web会議には、Google meetsの利用が可能です。ZoomやTeamsも利用できますが、アプリよりもブラウザからの利用がおすすめです。

資料作成

Chrome OSでは、Googleドキュメントやスプレッドシート、スライドを使用して、資料作成を行うことができます。

Microsoft Officeを使用する場合は、ブラウザまたはGoogle Playストアからインストールします。アプリ版のMicrosoft Officeは機能が制限されていることもあり、他のOSと比較して使いにくいと感じる方も。

利用状況の管理

Chrome OSでは、Google管理コンソールを使うことで、利用状況を管理することができます。また、Google管理コンソールでは、ユーザーが管理対象のChromeデバイスの利用状況を確認することも可能です。企業や学校などの組織でお使いの場合、従業員や生徒の利用状況を一元管理することができます。

Chrome OSではできないこと

Chrome OSではできないこと
Chrome OSでは、できないこともあります。

オフラインでは使いにくい

ドキュメントに保存されたファイルの閲覧や修正、ダウンロードした音楽や映像はオフラインでも利用することができます。しかし、基本的には、オンライン下での使用を前提としたサービスが多いため、オフラインでは使用しにくいといえます。

ソフトウェアをインストールすること

デスクトップ用のソフトウェアはインストールすることができません。必要なツールなどがあれば、ブラウザから利用できるものやAndroidアプリを利用する必要があります。

高度な画像・動画編集

マーケティングの一貫として会社のPR動画を作成していることもあるかもしれません。

高度な画像編集・動画編集をするにはAdobeのようなソフトが必要です。Chromebookではソフトのインストールができないため、高度な画像編集・動画編集は向いていないとされています。クリエイティブな作業が多い場合は、MacまたはWindowsのスペックの高いパソコンのほうが使いやすいです。

Chrome OSはテレワークに向いているのか

Chromebookはグーグルが開発したOSのため、グーグルのサービス利用に特化されています。そのため、Google Workspaceを使って、作業を行っている場合はテレワークにも使える便利なパソコンです。

一方で、MicrosoftのOfficeもブラウザ上から利用できますが、メインで使っている場合は使いにくいことも考えられます。そのため、Microsoft製品をメインで使っている場合やMacでしか使えないアプリを利用している場合は、テレワークでの使用は向いていないといえます。

結論としては「どのような作業をするか」「作業にどのようなツールを使っているのか」によって、テレワークでの利用に向き・不向きがあるということです。

【向き・不向き事例】
・Microsoftのアプリをメインで使っている場合は、Windowsのノートパソコンが向いている
・G Suiteをメインで使っている場合は、向いている
・高度な動画編集・画像編集をする場合は不向き
・ブラウザを利用して作業する場合は向いている

また、外回りをすることが多い営業の方や出社とテレワークを半分ずつで行う場合は、サブ機としてChromebook利用するのもおすすめです。

法人向けパソコンはリユースパソコンがおすすめ

リユースパソコンとは、レンタルやリースが終了したパソコンを整備して再び販売するパソコンのことです。整備は、クリーニングのほかに、メモリなどの部品の交換も行われます。

低価格の法人向けパソコンを探しているなら、リユースがおすすめです。

リユースパソコンは、再生品のため細かなキズやヘコみがありますが、その分お安くご購入いただけます。リース満了品など、まだまだ使えるパソコンを徹底的なクリーニングを行っております。また、メモリの増設やストレージを新品に変更しているため、安心して利用できるスペックです。

テレワーク用のノートPCを低価格でお探しなら、ぜひご相談ください。

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まとめ

今回は、Chromebookの特徴やChrome OSについてご紹介しました。

Chromebookに搭載されているChrome OSは、WindowsやMac(iOS)とは異なる全く新しいOSです。Chrome OSは、基本的にGoogle Chromeを使って操作していきます。Googleのサービスを利用する方であれば、便利な端末です。

しかし、Microsoft Officeは利用しにくい、ソフトのインストールができないなどといったデメリットもあります。低価格でセキュリティ面も優れていて魅力のChromebookではありますが、テレワークで使うとなると少し考えて選んだ方が良さそうです。