Windows11はいつリリースされるの?Windows11のシステム要件とは
2021/09/21 windowsサポートMicrosoftは、2021年6月にWindowsの新しいOS「Windows11」のリリースが決定したと発表しました。
Windows10以降は新しいOSをリリースしないといわれていましたが、どうして新しいOSが誕生したのでしょうか。また、Windows11が使えるシステム要件が気になるという方も多いでしょう。
そこでこの記事は、Windows11がリリースされる理由やリリースの時期、システム要件、などを解説します。
新しいOS「Windows11」
Microsoftは、新しいWindows OSである「Windows11」のリリースを発表しました。
Windows11は、同じセキュリティとパワーが備わっているものの、デザインを刷新し新しい装いになるそうです。
なぜWindows11がリリースされるのか?
Windows OSは、「Windows10が最後のOS」といわれていました。しかし、Microsoftは、Windows10の次のバージョンとなるWindows11を発表。この背景には、いったい何があったのでしょうか。
Windows10は、メジャーバージョンアップ方式から、アジャイル開発方式へと変更したことにより最後のOSといわれていました。
メジャーバージョンアップは、数年に一度大きなアップグレードを行う方式のことです。
一方でアジャイル開発方式とは、定期的に機能をアップデートし修正する方式のことを指します。こまめにアップデートしていくことで、数年に一度大きなアップグレードが不要になるというわけです。
新しいOSがリリースされたということは、アジャイル開発方式をやめたということなのか?と思うかもしれません。Microsoftは、アジャイル開発方式をやめたわけではありません。
インターフェイス(UI)の変更に伴い、Windowsはバージョンを新しくリリースしたのです。インターフェイスとは、おおまかにいうと使い勝手や見た目(デザイン)のこと。
今回の修正では、見た目や使い方が大きな変更点があるため、Windowsはアップデートではなく、アップグレードという方式をとったのです。
Windows11はいつリリースされる?
では、新しいOSであるWindows11は、いつリリースされるのでしょうか。次に、リリースについて解説していきます。
リリース時期
Windows11は、2021年の秋ごろに正式にリリースされる予定です。Windows10から、無償でアップデートすることができます。
※2021年8月現在の情報です。リリースが延期になる可能性もありますのでご注意ください。
正式リリースは先だけどインストールできるって本当?
開発版であれば、すでにリリースされていて、インストールすることが可能です。
ただし、開発版は完全版でないことも多く不具合が見つかる可能性もあります。そのため、テレワークなど、仕事で使っているパソコンにインストールすることはおすすめできません。正式にリリースされ、業務にお使いのアプリなどが正常に作動するかどうか確認してから導入することをおすすめします。
Windows11を搭載したパソコンはいつから購入できるか?
こちらもOSがリリースされる2021年の末から、販売される予定だそうです。まだ、予定という段階であり、リリース日が具体的に決まっているわけではありません。そのため、状況によってはリリースが遅れる可能性もあります。新しいPCの購入を考えている方は、こまめに情報をチェックしておくことをおすすめします。
Windows10のサポート終了時期について
Windows11がリリースされるということは、Windows10のサポート期限が設けられることになります。Windows10のサポート終了日は、「2025年10月14日」です。これは、Windows10の「Home」「Pro」「Pro Edition」「Pro for Workstations」の各エディションで対象となります。
Windows11の特徴とは
新しくリリースされるWindows11。今回のアップグレートにはどのような特徴があるのでしょうか。
新しいデザインが採用されている
Windows11は、新しいユーザーインターフェイスが採用されています。これまで左下にあったWindowsのロゴマークのスタートボタンが、タスクバーの中央に設置されます。
また、位置だけではなく応答性も向上。各種システムのアイコンも変更されているそうです。これまでよりもカラフルなので視認性が高くなっているのがWindows11の特徴です。
また、タスクバーにあった検索機能は、フローティング表示に変更されています。
マルチタスクのサポート機能が強化される
新しい機能として「Snap Layouts」「Snap Groups」「Desktops」が実装されます。そのため、複数のウィンドウが表示され、マルチタスクの柔軟性がアップ。自分の好みでウィンドウを整理できるため、画面のスペースを最適化することができます。
デスクトップが使い分けできる
デスクトップは仕事用・ゲーム用・学校用などが設定でき、それぞれ個別のデスクトップに切り替えて利用できるようになります。
ウィジェットの導入
Windows8から導入されてきたライブタイルが廃止されます。その代わりに新たにウィジェットが導入される予定です。タスクバーの上にあるボタンを押すと、ウィジェットが表示されます。ウィジェットは、Microsoft Edgeの情報に基づくニュースや天気予報などが表示され、自分の好みに合わせて表示内容を決めることができます。
AndroidアプリがWindowsでも動作するようになる
MicrosoftはAmazonと提携し、Androidアプリも配信されます。
2021年の後半から、Microsoft StoreからAndroidアプリを検索すると、Amazon Appstore経由でアプリのダウンロードが可能です。
そのため、多くのアプリを利用できるようになります。これまでWindowsでは利用できなかったアプリも利用できるため、仕事で利用するアプリも利用できるようになり、より効率化がアップすることでしょう。
Teamsをタスクバーに統合
Microsoftが提供しているビジネスチャット・Web会議ツールである「Teams」。Windows11では、タスクバーに統一。タスクバーからミュートをしたり、プレゼンテーションを直接行ったりすることができます。
他にも、「Xbox」の「Auto HDR」が導入され、PCゲームが強化されるといった新しい機能の実装も行われます。
Windows11のシステム要件
2021年の後半からリリースされるWindows11ですが、無料ダウンロードする場合、いまお持ちのパソコンで動作が可能かどうかの確認する必要があります。ここでは、Windows11のシステム要件をご紹介します。
【Windows11のシステム要件】
プロセッサ | 1GHz以降で2コア以上の64bit互換プロセッサまたはSystem on a Chip (SoC) |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB以上の記憶装置 |
システム ファームウェア | UEFI、セキュラブート対応 |
TPM | トラスデッド プラットフォーム モジュールバージョン2.0 |
グラフィックスカード | DirectX12以上(WDDM 2.0ドライバー)に対応 |
Windows10よりも高スペックなPCが求められる
Windows10のシステム要件は、CPUが1GHz以上のプロセッサ(32bit、64bit問わず)、1GB(32bit)・メモリが2GB以上・ストレージは32GBあれば、動作しました。
一方で、今回発表されたWindows11は、CPUは64bitプロセッサ・メモリが4GB以上・ストレージは64GB以上が条件です。Windows10よりもスペックの高いパソコンでの使用が求められます。
とはいえ、最近のパソコン(製造から4年以内)であれば、64bitプロセッサ・メモリは8GB以上・ストレージが256GB以上の製品が多いため、システム要件は満たしているでしょう。
新しいOSのリリース…パソコンは買い替えるべきか?
システム要件に満たすPCをお使いで、OSがWindows10の場合は無料アップデートが可能です。そのため、PCをすぐに買い替える必要はありません。
ただし、システム要件に満たしていない場合は、Windows11はアップデートができない可能性があります。特にネットサーフィン用途向けのスペックが最低限のパソコンは、注意が必要です。
お使いのパソコンのスペックがWindows11の要件に満たしているかどうかは、Microsoft公式サイトにあるチェックアプリから確認することができます。
(※2021年8月現在は準備中)
Windows11はテレワークを意識した刷新が多い
今回リリースされるWindows11は、セキュリティの向上、利用できるアプリの増加、Teamsの取り扱いやすさなど、テレワークを意識した刷新が目立ちます。テレワークで働いている方からすると、新しい仕様になれれば使いやすく感じるかもしれません。
姉妹サイトではテレワーク支援サービスについて詳しくご案内させてしています。テレワークでよく使われるTeamsについて活用資料を公開しています。ぜひ、参考にしてください。
まとめ
今回は、新しくリリースされる「Windows11」についてご紹介しました。
2021年の末にリリースが決定したWindows11。Windows10が最後のOSといわれていただけに、今回の発表で驚いた方も多いのではないでしょうか。
新しいWindows11は、現在Windows10を利用していてシステム要件に満たしているパソコンをお使いの場合は、無料でバージョンアップさせることができます。ただ、リリース直後はアプリなどがまだ対応しきれていない可能性もあります。アップグレートさせる際は、お使いのアプリやシステムがWindows11に対応しているかどうか確認してから行うことをおすすめします。
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