無償期間終了後でもOK!windows7からwindows10へアップグレードする方法
2020/02/21 windowsサポート
Windows7の延長サポートは、2020年1月14日に終了しました。しかし、まだWindows7やWindows8を利用している場合もあるかもしれません。
マイクロソフトは2023年までは有償サポートすることを発表しましたが、サポート対象が限定されることに加え、年ごとに増額する有償サポート形式のため、誰もが受けられるわけではありません。
しかし、実はまだWindows10への無償アップグレードは可能なのです。今回は、Windows10へアップグレードする方法についてご説明します。
Windows10へのアップグレードが進まなかった理由
Windows7とWindows8のOSを使っているWindowsユーザーには、2016年までWindows10に無償でアップグレードできるようにマイクロソフトから配慮されていました。
それまで、パソコンの画面では、度重なるWindows10へのアップグレードのポップアップ表示が出てきて閉口した人もいたことでしょう。それでも無償のときにアップグレードしなかったのは何故でしょうか。
それは、Windows8はともかくWindows7の使いやすさがあったのは間違いないでしょう。Windows10は少し評判の悪いWindows8の正統的バージョンアップ版というのも、Windows7ユーザーのWindows10へのアップグレードへの出足を鈍らせた要因でもあったと思います。
それとWindows7のサポート終了期限が2020年というまだ4年以上先の話というのも、まだアップグレードはいいか…という気持ちに多くの人がそう思ったのです。また、それまでには、パソコン本体を入れ替えようという考えもあったと思います。
無償期限終了後もWindows10にアップグレードできる
Windows7のサポート期限である2020年に入ったことで、会社経営者やシステム管理責任者の方たちは焦ってきているのではないでしょうか。
2020年になっても50%を少し超えるくらいしかWindows10ユーザーはいないという調査結果も出ているほどです。Windows10のHomeやProにアップグレードしようと思ったら2万円弱のお金がかかります。個人負担も大変ですが、オフィスにある何十台ものパソコンを一気に有償でアップグレードするのも予算的に大変ですよね。
無償アップグレードの期限が終了してしまい、どうしようか悩んでいる担当者や経営者がいるかもしれません。しかし、まだWindows10に無償でアップグレードできることをご存じでしょうか。
これはマイクロソフトも公式で公にしているわけではありません。一応無償アップグレードの期限は2016年で切れているのですが、マイクロソフトの公式サイトにいき、指示にしたがって無償でWindows10にアップグレードが可能です。
Windows10へアップグレードする前にすべきこと
アップグレードの必要要件
お使いのパソコンですが、OSのバージョンはWindows7あるいはWindows8.1であることが条件です。少ないと思いますが、OSがWindows XPやWindows Vistaでしたら、Windows7あるいはWindows8.1にアップグレードしておかなくてはいけません。
また、パソコンの性能もある程度必要です。クロック周波数は1GHz以上が必須ですし、メモリも4GBはあったほうが好ましいです。それとHDDの空き容量も確認しておきましょう。20GB以上は欲しいところですが、できるだけ多いほうが望ましいです。
アップグレード前には必ずバックアップを
アップグレード前にしなくてはいけないことの1番がデータのバックアップです。上書きインストールの場合でも、必ずバックアップをしましょう。
インストールは手順通りに進まないこともしばしば。上書きインストールでも結果的にクリーンインストールを選択せざるを得ない場合があります。いずれにしても、データのバックアップは企業経営者、システム管理者の権限で必ず行うように指示しなくてはいけません。バックアップは社内サーバが基本ですし、個人用データなどはUSBメモリにバックアップしておくといいでしょう。
個人でクラウドなどにデータを待避している人も少なくないと思います。ある程度あちこちに分散してバックアップデータを置いておくことは、リスク管理になるのですが、基本的には社内サーバなどシステム管理者が指定したバックアップ先が最新としたほうがいいです。それぞれのパソコン端末の中が最新のデータということがないようにしましょう。
アカウントIDやパスワードはパソコンの外に控えをつくりましょう
そして、OSのアップグレードをしたときに慌ててしまうのが、アカウントIDやパスワードなどです。普段はブラウザがそれらを覚えているので、意識することはないのですが、Windows10にアップグレードすると、そういったアカウントやパスワードは、きれいに消えてしまいます。そうなると、パソコンのブラウザの画面で見たことのないようなログイン画面を見て困惑してしまうことが多いのです。
アカウントやパスワード管理は、システム管理者が一括して行うようにしたほうがいいでしょう。クラウドで管理するツールもありますし、社員1人1人が煩雑に管理していたアカウントやパスワードを、この機会にシステム管理者のほうで一括管理するようにしましょう。
Windows10をインストールする手順
Windows10をダウンロードする
Windows10にアップグレードする事前準備ができたら、次はいよいよWindows10へのアップグレードです。
まず、マイクロソフトの「Windows10のダウンロード」の公式サイトにいき、「ツールを今すぐダウンロード」ボタンを押します。
ダウンロードしたファイルは、ダウンロードフォルダなどに保存されるので、そのファイルをダブルクリックして実行します。実行すると、データが削除されたなどの不具合の報告画面が現れます。事前にデータのバックアップを実行しているので、臆せず先に進みます。
ライセンスを読んで同意する
「提供する通知とライセンス条項」という画面が出てくるので、「同意する」をチェックしましょう。「実行する操作を選んでください」という画面になるので、「このPCを今すぐアップグレードする」をチェックします。そうするとWindows10のダウンロードが始まります。ダウンロード中の画面の内容は変わります。そして、ライセンス条項の画面が出てきたら、先ほどと同様に「同意する」をチェックしておきます。
ここからさらにダウンロードが続きます。数十分あるいはそれ以上かかる場合があります。次の画面はダウンロードが終わって、「インストールする準備ができました」となります。「Windows10 Home(あるいはPro)をインストールする」「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」の2つの項目にチェックが付いていることを確認して、「インストール」ボタンを押します。
初期設定を行う
その後はパソコンの設定画面が続きます。「お住まいの地域」「キーボードのレイアウト」「アカウントでサインイン」などです。さらにパスワードの確認があります。再設定となるのでこれまでと同じパスワードを入力します。あとはそれぞれの項目設定の画面が続きます。気になる部分はシステム管理者に問い合わせしながら操作を進めていきます。Windows10のデスクトップ画面が表示されたらアップグレードは終了です。
まとめ
Windows10のアップグレードについてご説明させて頂きましたが、いかがでしたか?
今回のコラムでは以下について皆さまにお伝えする事が出来れば幸いです。
- 記事では、無償配布期間終了後でも、Windows10の無償アップグレードができる。
- 有償サポートは年ごとに増額する形式のため、コスト削減を考えている企業にとっておすすめできない。
- Windows10の無償アップグレードはまだできるので、ぜひ参考にしてほしい。
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