Dropboxは無料で利用ができる?Dropbox Basicについて
2020/03/16 Dropboxオンライン上でファイルやフォルダを共有し、生産性を図ることができるDropbox。
Dropboxには、個人向けと法人向けを合わせて6つのプランが存在します。その中でも無料で手軽に始められる個人向けのDropbox Basicというプランがあります。
無料プランのDropbox basicではなにが利用できるのか?機能面はどうなのか詳しく見ていきましょう。
Dropbox Basicは無料で利用できる?
Dropbox Basicは、月額無料で容量2GBまで利用できるプランです。
数種類あるDropboxのプランで機能は少なめのプランになりますが、以下のように最低限必要な機能は備わっています。
- 2GBまでのofficeファイル、画像ファイルなどのデータ保存
- パソコンやスマホなど複数のデバイスからアクセス可能
- 相手がDropboxのアカウントを所有しているに関わらずデータを共有できる
次の章では、Dropbox Basicの具体的な特徴についてご紹介します。
無料版!Dropbox Basicの特徴
2GBまで無料で使うことができる
Dropbox Basicは、最初の時点で2GBまで利用することができます。
2GBの容量は、300字程度のテキストメールで約409,600通、最新のスマホの機種などに多い
1,200万画素の静止画で約408枚の保存が可能なので個人で利用する分には、十分な容量になるのではないでしょうか。
また、一定の条件をクリアすればプランのグレードをあげなくても無料で約20GBまで利用できるようになる方法があります。
- Dropboxのアカウントも持っていない友人1人紹介ごと …500MBアップ(最大32名、合計16GBまでアップ可能)
- Dropboxの「スタートアップガイド」を完了させる …250MBアップ
- TwitterやFacebookのアカウントをリンク …125MBアップ
- DropboxのTwitterアカウントをフォローする …125MBアップ
- Mailbox でメール管理 …1 GBアップ
- Dropboxにメッセージを送る …125MBアップ
このほかにも、容量を増やす方法があるのでDropboxのサイトを確認してみましょう。
バージョン履歴とファイル復元は30日間有効
Dropbox Basicでは、ファイルを編集もしくは削除したあとも履歴を保管することができる「バージョン履歴」や、過去のファイルを復元できる「ファイル復元」が30日間有効です。
なお、バージョン履歴はファイル形式にかかわらず保存可能です。
例えば、グループで共有しているフォルダごと誤って削除もしくは移動してしまった場合もデスクトップ通知やメールで通知されるようになっています。万が一の場合でもすぐに削除されたファイルを確認して復元することが可能です。
この機能に関しては、個人向けのDropbox Plusプランと同様です。
個人向けのDropbox Professionalプランでは180日間、Dropbox Businessでは120日間履歴を残すことができます。
Microsoft Office連携可能
Microsoft Officeは、個人・企業を問わず、世界中で利用されている有名なソフトウェアです。
一般的に、Microsoft Officeを利用するには、パッケージソフトを購入する必要がありますが、2015年にDropboxがOffice Onlineと連携されたことでMicrosoft OfficeをインストールしていないPCでもブラウザ上で編集が可能になりました。
Dropbox を利用することによってMicrosoft Officeのライセンス期限を気にすることもなく、Office Onlineを無制限に利用することが可能です。
Office Onlineとは、Microsoft社が提供する無料のOfficeソフトのこと。複数人でWord や Excel を編集することができるので業務を円滑に進めることができ、正確性を図ることができます。
さらに、Office Onlineはアカウントの取得が不要で、アカウントを所有している場合もサインインする必要がありません。DropboxとOffice Onlineを連携させて、業務環境を整えるのも良いのではないでしょうか。
DropboxからOfficeファイルを編集する方法は簡単です。
【DropboxとOffice Onlineの連携手順】
- ブラウザ上で Dropboxにログインします。
- プレビュー画面の右上にある「開く」のプルダウンメニューからOffice Onlineのツール 名をクリックします。
- 連携する許可画面が表示されるので「許可」をクリックします。
Dropbox Basicではできないこともある
共有リンクへのパスワード設定は不可
Dropbox では共有リンクを経由して共有したい相手にファイルやフォルダにアクセスしてもらいますが、複数の相手に共有する場合見られたくないコンテンツもあるでしょう。
その場合、共有リンクのパスワードを設定する必要があります。
しかし、Dropbox Basicはパスワードの設定ができないため、共有したい相手だけに共有リンクを共有する必要があります。
個人向けで共有リンクへのパスワード設定ができるのはDropbox Professionalプランのみになります。
デバイスデータの遠隔消去ができない
Dropboxはノートパソコンのみならず、スマホやタブレットなどの複数のデバイスで利用することができますが複数のデバイスを利用していることで紛失や盗難のリスクも多くなるでしょう。
万が一紛失や盗難にあってしまった場合、Dropboxであればリモートワイプを使ってスマホなどのデバイスからDropboxフォルダのデータを消去することができる遠隔消去という機能があります。ファイル自体はDropboxの中に格納されているままなので、消えてしまうということはありません。
Dropbox basicではデバイスデータの遠隔消去はできませんが、同じ個人向けプランであるDropbox PlusとDropbox Professionalプランは利用可能です。
スマートシンクは不可
Dropboxの機能には、ストレージ容量をおさえることができるスマートシンクがありますが、Dropbox Basicでは利用できません。
インターネット環境下でしかファイルを閲覧したり編集したりしない場合は、オンラインのみで保存することでハードドライブの容量を節約することができます。
スマートシンクは、個人向けのプランであるPlus またはProfessional、Dropbox Business プランで利用可能です。
同期できるデバイスは3台まで
2019年3月まではDropbox basicプランで使用できるデバイスは無制限でしたが、2019年3月以降は3台までに限ります。
デバイス数が3台に達していて、さらに新しいデバイスをリンクしたい場合は既存のデバイスのうち1つをリンク解除してから、新しいデバイスをリンクさせる必要があります。
また、2019年2月までに3台以上のデバイスを同期されていた場合、それらのデバイスはリンクされているままの状態です。
なお、Dropbox Plus や Dropbox Professionalプラン をご利用の場合は、デバイス数の制限はありません。
Dropbox Basicは個人向き
無料でさまざまな機能を利用できるDropbox basicプランですが、基本的には個人向けです。
ただし、Dropbox Basicプランの機能面では物足りない、容量が足りなくなってきたという方は有料の個人向けプランであるDropbox Plusの利用がおすすめです。
フリーランスの方で、仕事でDropboxを利用したい場合は、Dropbox Professionalプランが適しています。
また、セキュリティ面から見ると、企業が求める状態ではないと考えられるため、Dropbox basicは企業での利用には向いていません。
企業で利用する場合、3種類のプランから選べるDropbox Businessがおすすめです。容量やセキュリティ機能をより良くしたい、3人以上のグループで利用したい方に適しています。
Dropbox Businessは、30日間無料で体験できる「無料トライアル」が利用可能です。
企業でDropbox Businessの導入を検討している場合、会社の特徴やシステムに合致するのか判断するのは難しいでしょう。企業全体に関わってくるのでインパクトも大きいかもしれません。
Dropboxを事前にトライアルで試験導入して、試してみるのはいかがでしょうか。
まとめ
Dropbox Basicは料金が発生しない上、さまざまな機能をもちあわせている個人向けの自動同期型オンラインストレージです。
Dropboxに格納したデータは削除したあとでも一定期間であれば履歴が残る上、復元も可能です。紛失の際にもデバイス上から削除できる便利な機能があります。
しかし、料金がかからない分必要最低限の機能になるので、もっと幅広く利用したい方は個人向けの有料プランを、複数人で使用したいもしくはビジネスシーンで幅広く利用したいという方はDropbox Businessを利用することをおすすめします。
「クラウドインフォボックス」では、働き方改革や経営に役立つクラウドサービスの情報を掲載しています。
姉妹サイトである「HYPERVOICE(ハイパーボイス)」では、企業様の情報システム代行サービス「Business Core NEXT(ビジネスコアネクスト)」や、クラウドサービス導入支援サービス「クラウドコンシェルジュ」を運営しております。