ワーケーションを成功させるには?ワーケーション成功のポイントと事例

2024/05/30 テレワーク

企業リスク診断

テレワークを導入し、自宅よりも別の場所でテレワークしたいといった声が上がっている企業もあるのではないでしょうか。

そこで注目されているのがワーケーションです。休暇と仕事を組み合わせた働き方のことで、ホテルや観光地からリモートで仕事をすることを指します。

しかし、ワーケーションを導入してみて成功するのかどうか、不安に思う担当者さまもいるかもしれません。そこで今回は、ワーケーションを成功させるポイントと導入事例をご紹介します。

ワーケーションという働き方

ワーケーションという働き方

ワーケーションは、ワークとバケーションを組み合わせた造語で、旅先で働きながらも休暇を楽しむ働き方のことです。旅を楽しみながらも、テレワークをするというイメージです。

【ワーケーションでの働き方の例】
・ホテルに滞在しながら企画書を作成する
・観光地でリフレッシュしながら、リモートで会議に参加したり資料を作成したりする
…など

ワーケーションが注目されている背景

感染症拡大防止処置として、テレワークが導入され、自宅で働くという人が増えました。

しかし、自宅だと家族がいて集中ができない…家だとオン・オフの切り替えが難しく、思っていた以上に集中できない…という悩みを抱える方も多くいます。そこで、休暇を活用し旅先でテレワークを行う「ワーケーション」が注目されはじめました。

ワーケーションのメリット・デメリットについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

ワーケーションとは
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ワーケーション成功のポイント

ワーケーション成功のポイント

旅先で働きながらも休暇を楽しむワーケーションですが、このワーケーションという新しい働き方を成功させるためにはいくつかの重要な項目があります。その中でも代表的な項目についてご紹介します。

就業規則を見直す

まず最初に実施すべきことは就業規則の変更(フレックスとテレワークを組み合わせる)です。ワーケーションは「旅先で働きながらも休暇を楽しむ働き方」ですので、休暇と業務を組み合わせることができる就業規則を設けることで初めて実施が可能となります。

具体的には午前中は旅先での就業を行い、午後は半休を取得して旅先での観光などを楽しむなどが出来るような就業規則の制度策定が必要です。

遠隔でも仕事ができる環境を整える

ワーケーションに関するルールを設けることも重要です。例えば、ワーケーションで業務をこなそうと考えていても急な打ち合わせの参加依頼が発生したり、新しいプロジェクトの参加要請があったりした場合は、せっかくリフレッシュを兼ねて旅行先に来ていても気が気ではなく心身ともにリフレッシュすることが出来なくなってしまいます。

したがって、ワーケーションを実施しているメンバーに対しては、ワーケーション中において新たな打ち合わせに参加要請を行わない、新規プロジェクトの参加などはワーケーション終了後に行うなどのワーケーションを実施するための環境つくりとしてルールを策定すると良いでしょう。

離れた場所でも仕事がしやすいツールを導入する

ビジネスチャット、Web会議ツールなどを導入し、リモートでも快適に働けるようにすることもワーケーションを効率よく行うポイントです。

ワーケーション実施時にも通常業務は行いますので、リモートワークとして成立するようなツールの導入は不可欠と言えるでしょう。またツールの導入と合わせて社外での作業を行う上でのセキュリティも今一度見直す必要があります。社外で作業を行うワーケーションを実施するメンバーが増えるにつれてセキュリティリスクが高まる事は避けなければなりません。

ワーケーションが向いている職種の特徴

ワーケーションは、向いている職種と向いていない職種があります。ここでは、ワーケーションが向いている職種の特徴をご紹介します。

業務がオンラインで完結できる

業務がオンラインで完結できる場合、ワーケーションが向いています。

インターネットとパソコンさえあれば、仕事ができるため、オンラインで完結できるかどうかがカギとなります。

出張が多い

遠方への出張が多い場合も向いていると考えられます。

出張先で商談をして、終わったら休暇を取得するというイメージです。

成果を確認しやすいかどうか

成果を確認しやすい職種であれば、遠隔地で働いていてもしっかりと作業していたことが証明できます。

プログラミングやデザインなどのクリエイティな業務、書類作成といった業務は、責任範囲もはっきりしていて成果として確認しやすい業務です。なので、ワーケーションを取り入れやすいでしょう。

ワーケーションが向いている具体的な職種

では、具体的にどのような職種がワーケーションに向いているのでしょうか。

創造的なアイディアが必要な企画職、PCで作業するIT関連の職種、中でもマーケターやエンジニアなどWEB関連に携わる職種が向いているといわれています。WEB関連の職種は、オンラインで完結できることもあり、ワーケーションが取り入れやすいのです。

ワーケーション成功事例

ワーケーション成功事例

ひと昔前では考えられない新しい働き方の1つ、ワーケーションですが実際に実施してある一定の成果が出ている企業はあるのでしょうか。ここではワーケーションの成功事例をいくつかご紹介します。

航空会社のワーケーション導入事例

ワーケーションを導入した企業の中には航空会社も含まれています。ワーケーションの実施推奨期間を設けて、体験ツアーや合宿型など様々なワーケーションを実施し効果を検討した結果、仕事中のストレスの軽減や生産性の向上などが確認出来たとされています。

また役員や上長が率先してワーケーションへの参加やメンバーへの参加呼びかけを積極的に実施したこともワーケーションの定着に繋がっているようです。

金融機関のワーケーション導入事例

金融機関の中には、約1ヶ月のワーケーションを1年間に3回ほど実施している企業もあります。興味深いのはサテライトオフィスを地方に設立して、そのサテライトオフィスにてワーケーションを実施している点です。このような取り組みは、突然の自然災害などで本社の業務が行えなくなってしまった時などBCPの観点からも非常に有効です。

ワーケーションのカギはテレワーク環境

ワーケーション成功事例

ワーケーションを実施する際はまずテレワーク環境を整える事が最も重要といえるでしょう。旅行先での業務を行うという事はテレワークを行う場所が異なるといった点に、休暇制度を整えるといった社内制度の策定といった2つの側面がワーケーション実施に繋がるからです。

先ほども紹介した、ビジネスチャット、Web会議ツールなどを導入し、リモートでも快適に働けるようにするために必要な各種テレワーク実施を支えるツールを導入しつつ、社外での業務活動を行う上でのセキュリティを強化するのがよいでしょう。

姉妹サイトではテレワーク支援サービスについて詳しくご案内させて頂いております。テレワークについてもっと具体的に知りたい方は併せて確認して頂けますと幸いです。


まとめ

ワーケーションのまとめ

いかがでしたか?新しい働き方の1つであるワーケーション。実際に導入した企業では社員のストレス低下や生産効率の向上だけでなく、企業への帰属意識も高まるなど導入には様々なメリットがあります。

ワーケーションの実施には、いきなり導入するというよりはテレワーク制度を導入するための各種ツールや社内規則の変更を行った上で段階的に実施するのが良いといえるでしょう。

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