モバイルワークって何?モバイルワークのメリット・デメリット

2021/10/13 テレワーク

近年、テレワークの導入が進んだことにより、さまざまな働き方を選択している方が増えてきています。

「モバイルワーク」もテレワークに分類される働き方の1つです。では、モバイルワークとは、どのような働き方のことを指すのでしょうか。

この記事ではモバイルワークについてご紹介します。メリット・デメリットも併せて紹介しますので、ぜひ今後の働き方の参考にしてください。

モバイルワークとは

モバイルワークとは
モバイルワークは、スマホやタブレットなどを使用してカフェや移動中の電車内などを活用して働くことを意味します。可動性のある働き方のため、営業など外回りが多い方に向いている働き方です。

オフィスから離れた場所で働くことを一般的にテレワークといいます。モバイルワークも、オフィスから離れた場所で働くことを意味するため、テレワークのうちの1つに分類されます。

モバイルワークに必要なもの

モバイルワークにはどのようなものが必要になるのでしょうか。ここでは、モバイルワークに必要なものの一例をご紹介します。

・ノートパソコンやタブレット、スマートフォン
ノートパソコンでも作業しやすいですが、大きさによっては作業スペースが必要になったり荷物がかさばったりすることもあります。

そのため、持ち歩くなら、タブレットが便利です。ノートパソコンよりもコンパクトで、スマートフォンよりも大きく、キーボードを付けることもできます。そのため、モバイルワークの端末として、タブレットがおすすめです。

・ツール
連絡が取れるチャットツールや、日報ツール、資料共有ツールなどがあるとモバイルワークがやりやすくなります。

・モバイルWi-Fi
業務をする際、ネット回線が必要になることもあります。そのため、オフィス外で働くときはモバイルWi-Fiを持ち歩くことで、いつでもネットにつなげられます。社用スマホのテザリングを使うのも良いですが、通信制限に注意する必要があります。

在宅勤務・リモートワークとモバイルワークとの違い

テレワークやモバイルワークだけではなく、他にも在宅勤務やリモートワークと呼ばれる働き方もあります。では、在宅勤務・リモートワークとモバイルワークに違いはあるのでしょうか。ここでは、在宅勤務とリモートワークとの違いについてご紹介します。

在宅勤務とモバイルワークの違いについて

在宅勤務は、自宅で勤務することを指します。オフィスから離れて働くことから、テレワークの1種となります。モバイルワークもテレワークではありますが、働く場所は固定されておらず、外出先などで自由に働くことを意味します。在宅勤務とモバイルワークの違いは、働く場所が「自宅」に固定されているかどうかが異なるということです。

リモートワークとモバイルワークの違いについて

リモートワークは、職場ではない場所でシステムを活用して働くことを指します。これは、テレワークと同じ意味です。リモートワークとテレワークに大きな違いはありません。よって、モバイルワークは、リモートワークのうちの1つということになります。

モバイルワークのメリット

モバイルワークのメリット
移動中のすき間時間を利用して働く「モバイルワーク」ですが、この働き方にどのようなメリットがあるのでしょうか。

メリット1.時間を有効活用することができる

出張の新幹線の中や、外回り中の空き時間などちょっとしたすき間時間を活用して、仕事することができます。予定の合間に作業ができることで時間の有効活用ができます。

時間を有効活用できることで業務の効率化につながり、生産性向上にも期待することができます。

メリット2.いろんなムダを削減できる

外回り営業をしてからいったん帰社をして、日報を作成したり、資料を補充してから別の客先に向かったりしていると移動に工数がかかります。モバイルワークを可能にすることで、次の客先の近くで作業をすることができます。「いったんオフィスに戻る」という手間をへらすことで、移動時間の削減や交通費のカットにつながります。

他にも、モバイルワークの導入がきっかけとなり、ペーパーレスを促進させることができます。モバイルワークを導入することで、資料や書類をデータで保存することが基本になります。そのため、ペーパーレスやストックレスにつながります。

社内のペーパーレス化が進むことで、紙媒体にかかっていた費用の節約や、保管場所が不要になるなどといったメリットがあるのです。

メリット3.ワークライフバランスの実現

モバイルワークをうまく活用することで、ワークライフバランスの実現が可能です。これまでは、帰社して日報作成や報告を行い、残業することもあったかもしれません。モバイルワークであれば、出先のその場で作業が可能です。そのまま、帰宅できるため、プライベートの時間を確保しやすくなります。

モバイルワークにはデメリットがある?

モバイルワークにはデメリットはあるのでしょうか。ここでは、デメリットとその解消法について見ていきましょう。

セキュリティに不安がある

公共のWi-Fiを利用すると情報漏えいの危険性があります。それだけではなくカフェなどで仕事をしているとのぞき見をされたり、端末の盗難に遭うリスクもあります。

その対策として、モバイルワークをする際のルールを設けたり、のぞき見防止対策を行ったりする必要があります。ネットワークについても、公共のWi-FiではなくモバイルWi-Fiを活用し、VPNを利用すると良いでしょう。セキュリティの不安について社員に共有しておくことも大切です。

勤務管理が難しい

外回りが立て込み、オフィスに全く出社しない日もあるかもしれません。また、移動中も仕事をすることとなり、正確な勤務時間の把握ができないことも。また、勤務に関して勤務時間外の作業は控えるなどとルールを設けないとワークライフバランスの実現が難しくなってしまいます。勤怠管理は、ツールを活用して、うまく管理すると良いでしょう。

モバイルワークの成功事例

モバイルワークの成功事例

ここでは、モバイルワークを導入し、成功した企業の事例をご紹介します。

1.食品会社の事例

ある食品会社では、2017年からモバイルワークを導入。

3年以上勤務をしているオフィスワークをしている社員のみと条件はありますが、申請は直属の上司のみ。人事に申請する手間がないため利用しやすくなっています。

モバイルワークを導入したことにより、社員の通勤時間の削減や集中力のアップにつながりメリット感じる社員が多かったそうです。また、モバイルワークを利用することで外的要因が減り、予定通りに業務が終わらせられるようなったと感じる方もいます。

モバイルワークに関して、社内FAQを作成し社員に共有。セキュリティ面でも注意を促すなどして課題を解消しています。

2.IT会社の事例

あるIT会社では震災の直後にモバイルワークを導入。継続してモバイルワークを利用しています。はじめは、営業職など限られた部署のみに適用していましたが、現在は全社員がモバイルワークの対象に。他にもモバイルワークの時間はすべて勤務時間に該当する、評価はこれまで通りなどとガイドラインを制定し運用しています。

姉妹サイトではテレワーク支援サービスについて詳しくご案内させて頂いております。テレワークについてもっと具体的に知りたい方は併せて確認して頂けますと幸いです。


まとめ

今回は、モバイルワークについて、メリットとデメリット、事例をご紹介しました。

モバイルワークはテレワークに部類されます。しかし、在宅勤務とは異なり、自由度の高い働き方です。

もちろん、セキュリティ面には気をつけなければなりませんが、時間が有効活用できるなどメリットもあります。