買い切り版「 Office 2024 」の特徴は? Microsoft 365 とどっちがいい?
2024/11/13 Microsoft 365新しいOfficeである「 Office 2024 」がリリースされました。新しいOfficeには、どのような機能が追加されたのでしょうか。
そこで今回は、「 Office 2024 」についてご紹介します。あわせて Microsoft 365 との違いなどもご紹介します。
Microsoft Office 2024 とは
Office 2024 は、買い切り版のOfficeの新しいバージョンです。日本でも2024年10月2日に発売されました。買い切り版は、永続ライセンスのため、一度購入すれば、ライセンスの更新は不要です。
強化された機能
- パフォーマンスの向上
- アクセシビリティの強化
- アプリケーション間の効率的な切り替え
Office 2024 の特徴
では、新しくリリースされた「 Office 2024 」は、どのような特徴があるのでしょうか。追加された機能や変更点などをご紹介します。
Excel:IMAGE 関数
IMAGE関数を使って、指定したURLから画像情報を取得し、セルの中へ画像を追加できます。配置やサイズ調整も自動で行ってくれ、商品リストや画像付きの表を作成するのに便利です
PowerPoint:レリーフ(カメオ)
Power Pointでは、ユーザーの顔写真や動画をカメオという形で挿入することができる機能が搭載されています。プレゼンを発表するときや、解説をするときなど、自分を映し出しながらプレゼンテーションを発表したい時に便利な機能です。
Outlook・Excel:アクセシビリティリボン
メール・資料を共有する前に、アクセシビリティ チェックを実行して、コンテンツを読みやすくする修正方法を提案してくれます。スクリーンリーダーを使用するユーザーにとっても読みやすく、編集しやすいものになります。
Office 2024 の新機能
新機能は下記の通りです。
・新しい既定の Office テーマ
・アクセシビリティ ツールの強化
・モバイル デバイスから画像を挿入する
・OpenDocument Format (ODF) 1.4 のサポート
・コメントに Like リアクションを付ける
・動的配列を使用した動的グラフ
・テキスト関数と配列関数
・ブックの高速化
・Recording Studio でビデオを作成する
・Microsoft Stream を埋め込む ( SharePoint) ビデオ
・ビデオとオーディオのクローズド キャプションを追加する
・メール、予定表、連絡先の検索の改善
・会議の作成に関するその他のオプション
・Word セッションを回復する
・[描画] タブとインク機能の改善
・Power Platform を使用した Dataverse コネクタへのアクセス
・さらに多くの図形、ステンシル、テンプレート
新たな関数の追加やが今回の大きな変更点といえるでしょう。
Office 2024 のサポート期間は?
買い切り版のOfficeには、メインストリームサポート期限が5年までとなっています。
バージョン | メインストリームサポート終了 | 延長サポート終了 |
Office 2013 | 2018年4月10日 | 2023年4月11日(終了) |
Office 2016 | 2020年10月13日 | 2025年10月14日 |
Office 2019 | 2023年10月10日 | 2025年10月14日 |
Office 2021 | 2026年10月13日 | なし |
Office 2024 | 2029年10月9日 | なし |
参照:Windows 10, Office 2016 & Office 2019 サポート終了|Microsoft
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/smb/win10eos
Office 2024 の料金について
新しい Office 2024 の料金プランは、下記の通りです。
料金プラン | 価格 | 使えるアプリ | 対応OS |
Office Home 2024 | 3万4480円 (税込) | Word、Excel、PowerPoint、 OneNote | Windows※、Mac※Windows 10 または 11 |
Office Home & Business 2024 | 4万3980円 (税込) | Word、Excel、PowerPoint、OneNote、 Outlook | Windows※、Mac※Windows 10 または 11 |
※2024年10月時点
どこで購入するの?
購入方法は、主に3つあります。
「POSAカード」を購入する
オンライン・家電量販店などの店舗で、 Office 2024 のプリペイドカード(POSAカード)を購入しライセンスを獲得する方法です。現金でも購入ができるため、現金派の方にはおすすめです。
オンラインでライセンスを購入する
Microsoft Storeやオンラインショッピングサイトから、ライセンスを購入する方法です。自宅やオフィスから楽に購入できるため、お店まで行くのが面倒という方にはおすすめの購入方法です。
Office 2024 搭載パソコンを購入する
次に挙げられるのが「すでに Office 2024 がプリインストールされているパソコンを購入する」です。すでにインストールされているので、別で購入する必要がなく楽です。
買い替えを検討している場合や、パソコンの購入を考えているなら、すでに Office 2024 がインストールされているパソコンを購入すると良いでしょう。
Office 2024 とMicrosoft 365どっちがいい?
新しくリリースされた永久ライセンスの Office 2024 。クラウド版のMicrosoft 365もありますが、どちらがいいのでしょうか。ツール選びの際に悩む方が多いかもしれません。
永続ライセンスとクラウドの違い
永久ライセンスは、ライセンスを更新することなく使い続けることができます。更新する必要がないため、クラウドよりもコストを抑えることも可能です。
ただし、新しいバージョンが出たとしても、アップグレードさせることはできません。サポート期間がすぎてしまった場合は、新しいバージョンを購入しなおす必要があります。
クラウドは、月額または年額でライセンス更新料を支払う必要があります。しかし、新しいバージョンがリリースされた場合、アップグレードが可能です。常に最新のOfficeが使えるのが、クラウドのメリットともいえます。
一度購入してしまえば、更新料などが不要な永久ライセンス。一方で更新料を支払うクラウドタイプ。永久ライセンスのほうがお得に感じるかもしれませんが、使用年月が長くなるなら、クラウドのほうがお得に使えるケースもあります。
また、インストールできる台数も異なります。買い切り版 Office 2024 は、1ユーザにつき2台まで。
プリインストール版は、購入いただいたパソコン1台のみでご利用可能となっております。
一方で、Microsoft 365は法人向けであれば、最大15台(PC5台・スマートフォン5台・タブレット5台の計15台)までインストール可能です。
Office 2024 は機能の追加/更新が行われない
買い切り版Officeは、インストール台数2台まで、サポート期間5年、機能固定など制限も多く、法人で利用する場合は、クラウド型であるMicrosoft 365が良いでしょう。Microsoft 365では、サポートも充実していて新しい機能も使うことができます。1ライセンスで利用できる台数も多く、リモートワークにも向いているツールです。
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まとめ
今回は、 Office 2024 についてご紹介しました。
Excelに新しい関数が追加されたり、PowerPointはプレゼンテーションの機能が強化されたりとさまざまな機能が追加されました。
また、オフラインや工場などの専用端末向けの「Office LTSC 2024」もリリース。こちらは使えない新機能もあるため、注意が必要です。長くOfficeを使うなら、クラウド版のMicrosoft 365がおすすめです。
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