買い切り版「Office 2021」の特徴は? Microsoft 365 とどっちがいい?
2024/07/11 Microsoft 365新しいWindows OSである「Windows11」がリリース。同時に新しいOfficeである「Office 2021」もリリースされました。新しいOfficeには、どのような機能が追加されたのでしょうか。
そこで今回は、「Office 2021」についてご紹介します。あわせて Microsoft 365 との違いなどもご紹介します。
Microsoft Office 2021とは
Office 2021は、買い切り版のOfficeの新しいバージョンです。2021年10月5日に発売されました。買い切り版は、永続ライセンスのため、一度購入すれば、ライセンスの更新は不要です。
新しい法人ライセンス「Office LTSC 2021」
法人・政府機関向けのライセンスとして「Office LTSC 2021」もリリースされています。このOffice LTSC 2021は、特定の状況を想定したプランです。
例えば、規制されていて機能アップデートをこまめに受けられないデバイスや、製造向けプロセス制御デバイスなどを対象としています。こうしたインターネットが使えないといった状況下での使用がメインとなっているため、組織全体で広く使うには適していないといえるでしょう。
Office 2021の特徴
では、新しくリリースされた「Office 2021」は、どのような特徴があるのでしょうか。追加された機能や変更点などをご紹介します。
ドキュメントの共同編集が追加
同じドキュメントを他のユーザーとリアルタイムで共同編集ができます。ファイルが更新されると全員に通知が行くシステムで、追加のメモやメールが不要です。
※Office LTSC 2021では使用不可
最新のコメントとのコラボレーションを強化する
コメントを共同作業者に送信するタイミングを制御することが可能。Word・Excel・PowerPointの間で一貫したコメントを提供し、生産性を高めることができます。
ドキュメント内にいるユーザーを知ることができる機能も追加されました。
※Office LTSC 2021では使用不可
デザインの更新
ExcelやWordなど、デザインも新しくなりました。ツールバー内の刷新されたタブや中間色パレットの採用、ライトモード・ダークモードの採用など、見た目の変化もしています。
※Office LTSC 2021 ではビジュアル更新の使用不可
Excelの新機能
Excelの新機能は下記の通りです。
・XLOOKUPの追加
・動的配列
・LET関数
・XMATCH 関数
・シートビュー
・アクセシビリティ リボン
新たな関数の追加が今回の大きな変更点といえるでしょう。
Wordの新機能
Wordは「ダークモード」が追加。以前はリボンとツールバーで使用できましたが、文書の色は明るいままでした。
今回は、ダークキャンバスも提供されています。ダークモードにすることで目の負担を軽減するといわれています。
PowerPointの新機能
PowerPointにも新機能が追加されました。
・スライドショーの記録の改善
発表者のビデオ録画、インク記録、レーザーポインターの記録がサポートされています。
・インクストロークの再生
指やマウスなどで描画したスライドをアニメーションとして再生することができます。
・スライドへのリンク(※Office LTSC 2021 では使用不可)
スライドを共有したいときに、対象のスライドのリンクを送ることができます。
Outlookの新機能
Outlookは翻訳機能と検索機能が強化されました。
・70を超える言語に翻訳が可能
・検索バーからクイック検索が可能
また、メール画像に注釈をつけたり、マウスや指などでキャンバスに描画したりすることができる機能が追加されました。
Office 2021のサポート期間は?
買い切り版のOfficeには、サポート期限が5年までとなっています。メインストリームサポートの終了は、2026年10月13日に終了。なお、Office 2021には延長サポートはありません。
Office 2021の料金について
新しいOffice 2021の料金プランは、下記の通りです。
どこで購入するの?
購入方法は、主に3つあります。
お店で「POSAカード」を購入する
家電量販店などの店舗で、Office 2021のプリペイドカード(POSAカード)を購入しライセンスを獲得する方法です。現金でも購入ができるため、現金派の方にはおすすめです。
オンラインでライセンスを購入する
Microsoft Storeやオンラインショッピングサイトから、ライセンスを購入する方法です。自宅やオフィスから楽に購入できるため、お店まで行くのが面倒という方にはおすすめの購入方法です。
Office 2021がプリインストールされているパソコンを購入する
次に挙げられるのが「すでにOffice 2021がプリインストールされているパソコンを購入する」です。すでにインストールされているので、別で購入する必要がなく楽です。
買い替えを検討している場合や、パソコンの購入を考えているなら、すでにOffice 2021がインストールされているパソコンを購入すると良いでしょう。
Office 2021とMicrosoft 365どっちがいい?
新しくリリースされた永久ライセンスのOffice 2021。クラウド版のMicrosoft 365もありますが、どちらがいいのでしょうか。ツール選びの際に悩む方が多いかもしれません。
永久ライセンスとクラウドの違い
永久ライセンスは、ライセンスを更新することなく使い続けることができます。更新する必要がないため、クラウドよりもコストを抑えることも可能です。
ただし、新しいバージョンが出たとしても、アップグレードさせることはできません。サポート期間がすぎてしまった場合は、新しいバージョンを購入しなおす必要があります。
クラウドは、月額または年額でライセンス更新料を支払う必要があります。しかし、新しいバージョンがリリースされた場合、アップグレードが可能です。常に最新のOfficeが使えるのが、クラウドのメリットともいえます。
一度購入してしまえば、更新料などが不要な永久ライセンス。一方で更新料を支払うクラウドタイプ。永久ライセンスのほうがお得に感じるかもしれませんが、使用年月が長くなるなら、クラウドのほうがお得に使えるケースもあります。
また、インストールできる台数も異なります。Office 2021は、2台まで。プリインストールされているパソコンを購入すると、1台使用済みなので残り1台までしかインストールできません。
一方で、Microsoft 365は法人向けであれば、最大15台(PC5台・スマートフォン5台・タブレット5台の計15台)までインストール可能です。
Office LTSC 2021は利用できる機能は少ない
法人・政府機関向けである「Office LTSC 2021」では、今回リリースされた機能のほとんどが利用できません。Officeとしては、同等の機能が利用できますが、共同編集などはできないようになっています。
法人で利用する場合は、クラウド型であるMicrosoft 365が良いでしょう。Microsoft 365では、サポートも充実していて新しい機能も使うことができます。1ライセンスで利用できる台数も多く、リモートワークにも向いているツールです。
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まとめ
今回は、Office 2021についてご紹介しました。
Excelに新しい関数が追加されたり、PowerPointはスライドショーの機能が強化されたりとさまざまな機能が追加されました。
また、法人向けの「Office LTSC 2021」もリリース。こちらは使えない新機能もあるため、注意が必要です。長くOfficeを使うなら、クラウド版のMicrosoft 365もおすすめです。
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