Emotet( エモテット )に感染すると何が起こる?注意すべき点とは
2024/11/14 セキュリティ対策Emotet( エモテット )とは?
Emotet(エモテット)は、添付ファイルを開封するとウイルスに感染する可能性があるフィッシングメールです。2014年に初めて確認され、2019年から2020年にかけて流行したマルウェアですが、2022年にも感染が多く報告されています。
感染が増加している理由は、実際の取引先からの返信のように見せかけたメールが原因で、マルウェアと認識せずにウイルスに感染するリスクがあります。また、日本語で書かれたメールであるため、警戒心が薄れがちです。
2019年から2020年の流行時と比較して、2022年には感染報告が5倍以上に増加しており、注意が必要なマルウェアとされています。
Emotet(エモテット)に感染してしまうケースとは
Emotet(エモテット)は、添付ファイルやリンクを介して感染するマルウェアウイルスの一種です。感染経路は主に3つあります。
感染経路①:
パスワード付き添付ファイル 取引先を装ったメールに添付されたパスワード付きファイルを開くことで感染します。これらのメールは実在するアドレスから送信され、日本語で書かれており、ファイル名が「請求書」や「賞与」などの信頼性を誘うものであるため、警戒せずに開いてしまうリスクがあります。
感染経路②:
悪意のあるウェブサイトへの誘導 添付ファイルがないメールでも、文面に「請求書」や「賞与」といった言葉と共に悪意のあるウェブサイトへのリンクが含まれている場合があります。このリンクをクリックすることで感染することがあります。
感染経路③:
季節やニュース性のあるメール 「新型コロナウイルス」や「年末年始」といった季節性やニュース性のあるトピックを利用したメールも感染経路の一つです。保健所からの通達のように見せかけたメールによって、警戒心を抱かずに添付ファイルを開いてしまうケースが増えています。
これらの情報を踏まえ、Emotet(エモテット)に対する警戒を怠らないようにしましょう。
Emotet(エモテット)に感染した場合のリスク
Emotet(エモテット)に感染すると、個人だけでなく企業全体に甚大な被害を及ぼす可能性があります。以下は、Emotet(エモテット)に感染した場合のリスクについての説明です。
個人情報や企業情報の漏洩
Emotet(エモテット)に感染すると、まず個人のパソコンに保存されている情報が盗まれるリスクがあります。これには、IDやパスワードなどの認証情報が含まれており、これらが漏洩すると企業内の共有ファイルや情報にアクセスされ、感染が企業全体に広がる可能性があります。
社内共有ファイルや社外秘情報の漏洩
認証情報が盗まれると、社内ネットワークへの感染が拡大し、企業全体の顧客情報などが外部に流出するリスクがあります。これは、Emotet(エモテット)が非常に危険なマルウェアとされる理由の一つです。
取引先に自社メールアドレスがなりすましに利用される
感染が社内ネットワークに広がると、取引先のメールアドレスも盗まれ、自社のメールアドレスがEmotet(エモテット)によってなりすましに利用されることがあります。これにより、取引先企業にも損失をもたらす可能性があります。
Emotet(エモテット)に感染すると、個人から企業内、さらには取引先企業にまで感染が広がるリスクがあることを理解していただけたでしょうか。次に、Emotet(エモテット)に感染しないための対策についてご紹介します。
Emotet(エモテット)に感染しないように注意すべき点は
Emotet(エモテット)への感染を防ぐためには、社内での情報共有と意識向上が重要です。以下は、Emotet(エモテット)に感染しないための対策ポイントです。
疑わしいメールは開かず、社内で報告する
Emotet(エモテット)になりすましたメールは、添付ファイルやリンクが含まれていることが多いです。疑わしいメールは開かず、社内の担当部署や詳しいスタッフに報告し、判断を仰ぐことが効果的です。
セキュリティ製品を見直す
社内で使用しているセキュリティ製品がEmotet(エモテット)に対して効果的な検知を行えるかを確認し、必要であれば見直しを行います。また、セキュリティ製品のバージョンを常に最新に保つことも重要です。
Emotet(エモテット)の感染有無を調べる
「EmoCheck」という無料ツールを使用して、Emotet(エモテット)への感染有無を確認することができます。ただし、このツールは感染の有無の判断のみを行うため、実際の被害調査は専門業者に依頼する必要があります。
これらのポイントを社内で周知し、Emotet(エモテット)に対する警戒を怠らないようにしましょう。
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