パソコンの ウイルス対策 方法。専用ソフトの導入も検討しよう
2024/11/14 セキュリティ対策昨今のサイバー攻撃は巧妙さを増し、未だその被害がなくなることはありません。
パソコンから社内ネットワークに感染するケースも多く、対策を講じる必要があります。パソコンの ウイルス対策 の方法について今一度確認しましょう。
ウイルス対策しないとどうなるのか
特に企業がウイルス対策をする場合、費用や手間がかかります。社内ルールの見直しなども行わなければなりません。
対策に乗り出さない企業が多く、世界的に見て日本のセキュリティ意識低さは問題だと指摘する声も上がっています。
ウイルス対策を怠った場合にどのようなリスクが起こりうるのかを、まずは確認していきましょう。
情報漏えい
ウイルスに感染する被害の中でも特に多いのが情報漏えいです。口座情報やサービスのアカウント情報が外部に漏れ、預金を勝手に引き出される、クレジットカードを勝手に利用されるといった被害が発生します。
企業のデータベースに侵入された場合の被害はより深刻です。過去、ウイルス感染によって何万件もの顧客情報が外部に漏れ、それがきっかけで経営が立ちゆかなくなった会社もあります。
フィッシング詐欺などの被害
フィッシング詐欺とは、一見すると無視できないメールを送りつけ、メールのアドレスを踏んだユーザーを外部の偽サイトなどに誘導して、個人情報などを抜き出す犯罪のことです。
誘導先のサイトでウイルス検知が行われず、被害に遭いやすくなります。
パソコンの乗っ取り
パソコンを乗っ取られ、犯罪の片棒を担がされてしまうケースもあります。
2012年に、掲示板犯罪予告や誹謗中傷が書き込まれて大学生が逮捕されたものの、得複数のパソコンによる遠隔操作だったという事件がありました。
他にも、すでにウイルスに感染しているメールアカウントが、知人の振りをして連絡先にウイルスを添付したメールをバラまくといった事例も発生しています。
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Windowsのウイルス対策
ウイルスによる被害を未然に防ぐために、さまざまなOSやソフトウェアではウイルス対策が講じられています。
Windowsではどのようなウイルス対策が行われているのかを確認していきましょう。
無償のMicrosoft Defender(旧Windows Defender)
『Microsoft Defender(旧Windows Defender)』というセキュリティソフトが、Windows 8以降のPCには初期搭載されています。
ウイルスの検知機能やネットワークの保護、リアルスキャン機能などを備えており、さまざまな脅威からコンピュータを守ることが可能です。
利用するために初期費用や月額などは一切かからず、Windowsのユーザーであれば誰でも利用できます。
未知のウイルスへの対応は弱い
しかしながらMicrosoft Defender(旧Windows Defender)にはいくつかの問題点を指摘する声もあがっています。
その1つが、未知のウイルスへの対応です。有償のセキュリティソフトの中には、ウイルスとまだ判別のついていない段階で不審なプログラムの挙動を検知し、排除する機能が不属しているものも多くあります。
また、AIによってウイルスの行動パターンを記録して、問題のあるプログラムの侵入をシャットアウトする機能など、セキュリティの進化が著しいのが現状です。
Microsoft Defender(旧Windows Defender)にはこれらの機能がないため、既存のプログラムには強くても、未知のプログラムへの対応力が弱いと言われています。
誤検知が多いという評価もある
2017年に、TeraTermやLhaplusなどの正規のソフトがMicrosoft Defender(旧Windows Defender)によって遮断されるという事故がありました。
誤検知と判断されてしまうと、ソフトのダウンロード自体が遮断されて利用することができません。この件をきっかけに、Windows Defenderは誤検知が多いのではないかという声もあがっているようです。
Macのウイルス対策
Macについては、GatekeeperやXProtectなど、多様なセキュリティ機能が導入されています。Windowsと比べると比較的ウイルスの被害が少ない傾向にあるようです。
しかしながら、万一を考えるのであればやはりMacでもしっかりとしたウイルス対策を施しておきましょう。
Macもウイルスに感染する
過去には、Macのセキュリティソフトを名乗る『Mac Defender』というマルウェアも確認されています。Microsoft Defender(旧Windows Defender)と名前が似てることから誤解を招きやすいですが、これはれっきとしたウイルスです。
Macは高水準のセキュリティが搭載され、ウイルスの被害が少ない傾向にありますが、それでもウイルスに感染する可能性はあります。
MacOSやアプリのアップデートは必須
OSやブラウザの更新データの中には、ウイルスや脆弱性を補強するためのデータも含まれています。
更新せずにいると、データがどんどん古くなっていき、最新のサイバー攻撃などに対処しきれなくなりますので、OSやソフト、ブラウザのバージョンは常に最新にしておきましょう。
セキュリティソフトの導入も検討
過去、ウイルスに感染したPCは動作が重くなる、何もしていないのに電源が切れるといった不審な挙動を示すと言われていましたが、現在はそのような兆候のないウイルスもたくさんあります。
パソコン内部に長期間潜伏してデータを抜き取られ、被害に遭う事例もあります。ウイルスは知人のメールやUSBから感染することもあり、手口が複雑化しています。
ウイルスの被害を防ぐために、セキュリティソフトの導入も検討しましょう。
ウイルス対策専用ソフトは必要?
WindowsにはMicrosoft Defender(旧Windows Defender)というセキュリティが標準搭載されています。また、クラウドサービスやソフトウェアには暗号化などのセキュリティ機能が導入されているものも多くあるのが現状です。
そんな中で、わざわざコストのかかるウイルス対策専用ソフトを導入する必要性はあるのでしょうか?
標準搭載ソフトよりカバー範囲が広い
OSに元々入っているセキュリティソフトは、上記で紹介したようにあくまでその機能は『最低基準』です。例えば、Microsoft Defender(旧Windows Defender)には迷惑メールの防止機能やポップアップ広告のブロック機能は備わっていません。
有料版のウイルス対策ソフトには、例えばウイルスによって勝手に書き換えられたデータを元に戻す機能や、さらに不審なファイルがクラウドストレージとを通じて同期することまで防いでくれます。
広い範囲までカバーしてくれるのが、有料版のウイルス対策ソフトの特徴と言えるでしょう。
無料ソフトの効果はある?
インターネット上には無料で利用できるフリーソフトがいくつもありますし、有料版、体験版や、機能を制限した無料版を提供している事業者もあります。
Avastの無償版など、評価が高いものもありますが、有償版と比べると機能は大きく制限されています。
無料ソフトには広告が表示されて作業の邪魔になったり、やたら動作が重かったりするソフトもあるので、Microsoft Defender(旧Windows Defender)の方が良い場合もあるでしょう。
セキュリティをきちんと整えるのであれば、有料版のウイルス対策ソフトの利用をおすすめします。
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まとめ
ウイルス対策は実施していないと、パソコンを通して個人情報の漏洩やアカウントを乗っ取られて犯罪に利用されるといった被害に遭う可能性があります。過去に、サイバー攻撃が理由で甚大な被害を被った企業も少なくありません。
そのためには、セキュリティソフトの導入を検討しましょう。OSに標準搭載されている無料ソフトでは、保護できる範囲に限界があります。
脅威から自分のパソコンを保護するためには、しっかりとしたセキュリティ対策が必要です。
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