在宅勤務の問題点とは?在宅勤務で抱える問題を解決につなげる方法
2024/07/09 テレワーク近年、働き方の1つとして「在宅勤務」が選択肢に入るようになりました。すでに導入をしている企業もいれば、導入を検討している企業もいるでしょう。
しかし、在宅勤務を導入して成功するのか、不安に思う方も多いはず。というのも、在宅勤務の導入によるメリットはたくさんありますが、いくつか問題点もあります。
成功につなげるには、在宅勤務の問題点への対策が必要です。
そこで今回は、在宅勤務の問題点と解決につなげる方法についてご紹介します。
在宅勤務について
在宅勤務は、社員が自宅で勤務すること。出社はせず、自宅で1日の業務を完結させます。
在宅勤務が普及したきっかけ
これまでは、オフィスに出社し、業務を行うのが一般的でした。しかし、ここ数年で在宅勤務をしている方が増えています。
まず、そのきっかけとして働き方改革が挙げられます。働き方改革では、在宅勤務などのように柔軟な働き方が実現できるよう促されています。
育児や介護での空いた時間を使って働きたいけど拘束時間が長く働けないという方も多い状況です。働きたくても働けない方が柔軟に、そして働きやすいように在宅勤務やフレックス制度などを促すようになったのがきっかけとなりました。
次にきっかけとなったのが、感染症予防対策です。2020年に新型コロナウィルスが流行。感染拡大による業務停止や営業損失を避けるために、テレワークができる業種・企業であれば在宅勤務が取り入れられるようになりました。感染症予防対策として導入されたのをきっかけにより多くの企業で普及されるようになったのです。
在宅勤務のメリット
在宅勤務のメリットは、いくつかあります。まず、勤務場所が自宅になるため、通勤時間がカットできることです。通勤時間分をスキルアップの時間に使ったり、育児・介護をしている方であれば家事などの時間として活用したりすることができます。
企業側としては、コスト削減の実現や人材確保につながるといったメリットがあります。オフィスに出社する人数が減れば、オフィスを縮小につながりますし、通勤にかかる費用の負担もなくなるのでコスト削減につながります。勤務形態として在宅勤務も可能とすると、会社に通うことが難しい方でも働くことができ人材確保につながると考えられます。
メリットの多い在宅勤務ではありますが、これまでの働き方とは異なる分、問題点も見えてきています。そのため、在宅勤務を導入する際は、スムーズに業務ができるよう問題点を解決していく必要があります。
在宅勤務の問題点とは
ここでは、在宅勤務中に起こる問題について見ていきます。
コミュニケーションが取りにくい
まず在宅勤務の問題点として、他の社員とコミュニケーションが取りにくいという点が挙げられます。オフィスではすぐに話しかけることができ、随時確認を取ったり相談したりすることが可能です。
しかし、それぞれが自宅で仕事するとなると、話かけることができなくなってしまいます。コミュニケーションの取りにくさから、ちょっとした疑問があっても相談せずに勝手に業務を進めてしまい、後々トラブルにつながるケースも。
データ共有がしにくい
オフィスでは、専用のファイルサーバーを設けて、そこでデータを共有することが多かったでしょう。在宅勤務のように、オフィスとは違う場所で働くとなると共有サーバーからデータを共有することができません。メールで共有することになりますが、容量制限などで共有するのに手間がかかるケースもあるでしょう。
セキュリティが不安
オフィスから離れた場所から作業するということで、セキュリティ面が不安になります。社外のインターネットを使うため、ウイルス感染すると気づきにくいことも。情報漏えいのきっかけになることもあり、セキュリティ面は問題点となっています。
自宅だと集中しにくい
自宅に十分な作業スペースが確保できない、家族がいてやりにくいことから集中できないという方もいます。自宅のほうが静かで集中しやすい、効率が上がったという方もいますが、逆に集中できないという方もいるのです。
勤怠管理しにくい
仕事とプライベートとのオンオフの切り換えが難しく、オーバーワーク気味になったり逆に作業効率が低下したりといった問題があります。オフィスであれば、進捗状況が確認できますが、在宅勤務の場合は難しくなるでしょう。
これまでタイムカードで勤怠を管理していた場合、出退勤を把握しにくくなるため、余計にサービス残業に気づきにくくなります。
評価しにくい
対面で社員が働いているところを見ることができないため、評価しにくいと感じることも。社員側も適正に評価されているのか不安になることもあるでしょう。
在宅勤務で抱える問題を解決につなげる方法
在宅勤務で抱える問題は、対策することで解決につなげることができます。
テレワークで役立つツールを導入する
勤怠管理やコミュニケーション、データ共有の問題を解決するには、ツールの活用がおすすめです。
コミュニケーションツール
コミュニケーションの問題点は、ビジネスチャットやWEB会議ツールの導入が解決につながります。WEB会議ツールは対面しているかのように話し合いが可能です。ビジネスチャットは気軽に他の社員とやり取りができるので、コミュニケーションのハードルを下げ、やり取りがしやすくなります。
勤怠管理ツール
勤怠管理は、オフィスから離れた場所でも打刻できる勤怠管理ツールの利用がおすすめです。中には給与計算を自動で行ってくれるものもあり、経理の業務効率化にもつながります。
データ共有ツール
データ共有は、クラウドストレージサービスを使うとオンライン上で、データの共有ができるようになります。
意識的にコミュニケーションを取る機会を増やす
コミュニケーションについてはツールを導入するだけではなく、意識的にコミュニケーションを取るようにするのがおすすめです。
セキュリティ強化
VPNの活用やセキュリティソフトの導入を検討するようにしましょう。ツール導入だけではなく、社員の意識も重要です。セキュリティガイドラインを策定したりセキュリティ教育の実施を行ったりすると安心です。
サテライトオフィスなどを活用する
自宅では仕事がやりにくいという社員に向けて、サテライトオフィスやコワーキングスペースといったワーキングスペースでの作業を提案するのも良いでしょう。完全に在宅勤務にしてしまうのではなく、ハイブリット出社といった、在宅勤務と出社を組み合わせた働き方もおすすめです。
評価制度を見直す
評価項目を明確にしたり、目標管理制度を取り入れたりなど、在宅勤務を導入する際は評価制度を見直すことをおすすめします。ここで気をつけたいのが、オフィスに出社する方もいる場合、全ての方が公平になるような制度をつくること。評価方法を統一するなどして、公平な評価制度をつくりましょう。
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まとめ
今回は、在宅勤務の問題点と解決につなげる方法についてご紹介しました。
在宅勤務はメリットありますが、問題点もいくつかあります。しかし、対策を取ることで十分に問題点を解消することが可能です。問題点が見つかった場合は、在宅勤務を停止することは避け、解決方法を見つけ実行するのが賢明でしょう。
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