USBメモリの利用時は ウイルス対策 を万全に。危険性と対処法を紹介

2024/11/14 セキュリティ対策

企業リスク診断

昨今のネットセキュリティではエンドポイントに注目が集まっています。最近のウイルスは巧妙化しているため、思わぬところから感染してしまう恐れもあります。実は、USBメモリの利用によるマルウェア感染も多く、 ウイルス対策 は必須と言えるでしょう。

そこで今回は、USBを利用するセキュリティリスクと対策について解説します。

USBメモリ(外部記憶媒体)がウイルスの感染源に?

USBメモリ(外部記憶媒体)がウイルスの感染源に?
企業内のサーバセキュリティがしっかり整えられていたとしても、社員1人ひとりが管理するエンドポイントまではセキュリティが行き届いていない場合があります。

実はUSBメモリを介したウイルス感染被害が多い

USBメモリによるウイルス感染のリスクは、以前から提唱されています。しかし、危険性が提唱されているものの、USBメモリを介したウイルス感染被害が一向に後をたたないと言われています。これは、手軽にデータを保存でき、手軽にデータを共有できるので、いまだに利用されているからだと考えられます。

USBメモリを利用する際は改めて、危険性を忘れずに利用しなければなりません。

USBメモリを介したウイルスの感染経路は2パターン

USBメモリの感染経路は、大きく2パターンがあります。

1つは、PC側がすでにウイルスに感染していて、USBメモリと接触することでUSBメモリ側にもウイルスが感染するケースです。そしてもう1つは、USBメモリを接続したことによりPCへ感染するケースになります。

そのため、ウイルス対策は、PCとUSBメモリの両方に対し行う必要があります。

組織内で感染が拡大するリスクがある

ウイルスに感染しているUSBメモリを異なるパソコンで利用することによって、USB内のウイルスが他のパソコンへと移っていきます。社内のローカルネットワークを通して、爆発的に感染が広がってしまうこともあるでしょう。

外部脅威に対しては十分な対策を施していたとしても、内部感染については無防備な企業も多くあります。そう言った場合、ウイルスの拡大を止める術がありません。

テレワークの際は特にUSBメモリの扱いに注意!

ここ最近では、働き方改革によりテレワークでの働き方が普及しています。テレワークの際、資料の保存にUSBメモリが必要になるという場面もあるかもしれません。そこで注意したいのが、勝手にUSBメモリを利用してしまうことです。

悪気がなくても、自分で用意したUSBメモリによりパソコンがウイルスに感染してしまう恐れがあります。また、USBメモリは紛失リスクもあるため、取り扱いには十分注意しなければなりません。

必要なウイルス対策方法

必要なウイルス対策方法
USBメモリを利用することにより、ウイルスが感染、拡大していく可能性があります。USBメモリの利用によるウイルス感染を防ぐためにどのような対策が必要なのでしょうか。

対策方法1.パソコン側のウイルス対策を行う

パソコンへのウイルス対策ソフトの導入は必須と言えます。ウイルスソフトには、ウイルスを感知し、感染を未然に防いでくれる機能があるため、脅威に対してかなり有効な手段です。

加えて、自動実行の防止を設定しておきましょう。USBメモリを挿入した際に自動再生選択などが立ち上がるのは便利な機能ですが、手動に切り替えることでパソコンとの強制接続を防ぎます。

対策方法2.ウイルス対策付きUSBメモリを選ぶ

USBメモリの中には、ウイルス感染防止機能、データの暗号化機能を備えたものがあります。

このようなセキュリティ対策がしっかりしているUSBメモリを利用すれば、パソコン経由でUSBメモリにウイルス感染するリスクを防げるでしょう。

逆にウイルス対策がされていないUSBメモリは、感染する恐れがあるため、使用は避けるようにしてください。

重大なデータを扱うのであれば、パスワードロックや指紋認証機能の付属されたUSBメモリもおすすめです。

社員にはUSBメモリ利用の危険性の共有を行い、さらに仕事で利用するUSBメモリは、安全性の高いものを管理者が用意すると良いでしょう。

対策方法3.定期的にUSBメモリもマルウェア検索を行う

セキュリティ対策として、セキュリティソフトは定期的にパソコンに対してマルウェア検索を行っています。しかし、USBメモリの中までマルウェア検索をするのは忘れがちです。必ず、USBメモリもマルウェア検索するように心がけましょう。

USBメモリのウイルス対策機能例

USBのウイルス対策機能例
USBメモリに付属されたウイルス対策について、具体的に見ていきましょう。ここでは、AutoRunウイルス対策機能とプロテクト機能をご紹介します。

AutoRunなどのウイルスを検知し削除

「AutoRun.inf」というファイルがあります。これは、USBやDVDなどを自動実行させるさせる機能で、本来はとても便利なものです。しかし、このAutoRunを利用した「Autorunウイルス」というものがあります。

このAutorunウイルスは、ウイルスが自動実行されてしまう、とても厄介なウイルスです。そのため、AutoRunウイルス対策を備えたUSBは、セキュリティ水準が高いと言えます。

パソコンからの感染を防ぐプロテクト機能

パソコン側からの感染を防ぐ2つの機能をご紹介します。まずは、ウイルスチェック機能です。これは、USBに書き込まれるファイルを監視し、不審なファイルが見つかった場合は検出ならびに隔離を行います。

また、「ライトプロテクトスイッチ」と呼ばれる機能があります。これは、USBへの書き込みをオンオフできる機能で、オフにしておけばUSBがウイルスに感染する心配はありません。

ウイルス対策が十分でないPCとの接続で有効的に機能するでしょう。

セキュリティ重視のUSBメモリ選び

セキュリティ重視のUSB選び
セキュリティ機能が備わったUSBメモリを選ぶ際に、どのようなものを選べば良いか、迷うかもしれません。ここでは、会社別に特徴と共にご紹介していきます。

バッファロー社製

バッファロー社は、PCの周辺機器を製造・販売する企業です。バッファロー社が販売するUSBメモリの中には法人向けのために十分なセキュリティが備わった製品がいくつもあります。

ウイルスチェック機能の他、コピーガード機能も備わった優秀なUSBです。また、数年間のウイルスチェック保証も付いているため、社内運用を考えるのであればおすすめです。

ウイルス対策ソフトに対応したエレコム社製

エレコム社は、大阪に本社を置くコンピューター周辺機器の開発・販売を行うメーカーです。USBメモリには、マカフィー版セキュリティとトレンドマイクロ版セキュリティの、2つのスキャンエンジンが搭載されています。

ライセンス期間も1年・3年・5年と選ぶことが可能です。パスワードロックや暗号化も含めた優秀な機能がそろえられています。

まとめ

今回は、USBメモリを利用時のウイルス感染対策について解説しました。

社内のセキュリティが万全であったとしても、末端のUSBがウイルスの感染経路になることもあります。USBメモリ側・パソコン側それぞれにセキュリティ対策を施しましょう。

セキュリティ対策がしっかりと備え付けられたUSBを使用するのも重要です。ウイルスチェックやパスワードの基本機能だけではなく、暗号化やライトプロテクトスイッチも備わったUSBを選ぶと、さらにセキュリティの水準を高めることができます。

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