Microsoft製品( Microsoft Defender )のウイルス対策紹介。専用ソフトはいらない?

2024/10/21 ウィルス対策

企業リスク診断

Microsoft社はOffice製品をはじめとしたソフトウェア事業を展開する会社です。Microsoft社のWindowsには、元々セキュリティ機能として「 Microsoft Defender ウイルス対策 (旧Windows Defender)」が標準搭載されています。

大きなシェアを誇るMicrosoft製品においてどのようなウイルス対策をしているのかをご紹介します。セキュリティソフトの運用や導入に役立ててください。

ウイルス対策を怠るリスク

ウイルス対策を怠るリスク
昨今のソフトはOS内で完結して運用できるものばかりではなく、インターネットの発達によってクラウド運用を前提としたもの、またクラウドとローカルの両方を取り入れたハイブリッドクラウドが主流です。

ネット接続を前提とした仕様のため、ウイルス対策は必須と言えるでしょう。現環境でウイルス対策を怠るとどのようなリスクが発生するのでしょうか?

情報流出、機密漏洩など重大事故につながる

企業にとって最も怖いのが、顧客情報やデータベースからの情報流出です。ウイルスに感染すると、不正にネットワークにアクセスされ、情報を抜き取られたりデータを改ざんされたりすることがあります。

ICカードベンダーである『Gemalto』が公開した『Breach Level Index』(情報漏洩危険度指数)によれば、2018年上期に発生した情報漏洩は45億件以上にのぼり、そのうち外部の攻撃が占める割合がかなり上昇しているといいます。

セキュリティ管理の甘さから、このような重大事故につながる可能性も少なくありません。

出展:『Breach Level Index』Gemalto社

会社の信用低下

ウイルス対策の甘さは、社会的信用の低下を招くでしょう。

過去、情報漏洩によって取引を打ち切られたり、顧客を損失した会社はかなりの数にのぼります。ECショップを営んでいた子会社が、情報漏洩をきっかけに経営が立ち行かなくなった事例もあります。

ウイルス攻撃を行った側が加害者であることは疑いようがありません。しかし、セキュリティ対策が開示された結果、対策が不足であったことが露呈し、信用を低下させてしまう企業も少なくないのです。

売上低下、損害賠償請求の可能性も

情報漏洩は、マスメディアで大きく取り上げられるケースもあり、会社のイメージ低下・信用低下は免れません。

加えて、情報漏洩やシステムの改ざんといった被害を受けた会社は、セキュリティ対策やマスコミへの対応に追われ、一定期間パフォーマンスの低下を強いられます。この2つの要因によって長期間収益が凹む可能性がありえます。

また、情報漏洩が発生した場合、被害者への補償に加え、セキュリティに不備が認められれば損害賠償請求を起こされる事例も過去には発生しているのです

会社が受ける被害は莫大なものになってしまうでしょう。

Windows製品のセキュリティ手段

Windows製品のセキュリティ手段
上記のような事態にならないように、企業側としては自社のセキュリティマネジメントをしっかりと行う必要があります。セキュリティ対策の充実したソフト運用もその一環です。

Windows製品のセキュリティ手段についてご紹介します。

プリインストールソフトを使う

『プリインストールソフト』は、PC内部にあらかじめ導入されたソフトのことです。Windowsであれば『Microsoft Defender ウイルス対策(旧Windows Defender)』があらかじめOSにインストールされています。

ウイルス脅威の防止、ネットワークの保護などさまざまな機能を備えていますので、購入当初はプリインストールソフトを利用すると良いでしょう。

セキュリティ対策ソフトを購入する

プリインストールソフトはあくまで無料ソフトのため、有料ソフトと比較するとどうしてもパフォーマンスが劣ってしまいます。

データ保護をはじめとした万全なセキュリティ対策を行うのであれば、有料ソフトの購入を検討しましょう。

Microsoft Defender ウイルス対策 (旧Windows Defender)とは

Windows Defenderとは
先ほど紹介しましたが、Microsoft Defender ウイルス対策 (旧Windows Defender)はWindowsのプリインストールソフトです。Microsoft社の製品だけあって、他の無料セキュリティソフトと比較すると優秀な部分が目立ちます。

どのようなソフトなのか、具体的に見ていきましょう。

Windows 8以降に標準搭載

Microsoft社では、Windows vitaから『Microsoft Security Essentials』というセキュリティソフトをプリインストールしていましたが、Windows 8からWindows Defenderに名前が変わり、現状のMicrosoft Defender ウイルス対策になり同様にインストールされています。

どのOSにも標準搭載されていて、無料で利用可能です。

専用ソフトがなくても大丈夫?

Microsoft Defender ウイルス対策 (旧Windows Defender)は以下5つの機能が付属しているソフトです。

  • ウィルス・脅威の防止
  • デバイスのパフォーマンスならびに正常性
  • ファイアウォールならびにネットワーク保護
  • アプリケーションおよびブラウザーコントロール
  • 家族向けのオプション

およそセキュリティに必要な標準的な機能は揃っているので、個人で利用する分には十分と言えるでしょう。しかしながら、企業がシステム保護を考えるのであれば、専用ソフトの導入を推奨します。

カスタマイズは不便なケースもある

Microsoft Defender ウイルス対策 (旧Windows Defender)は、ファイル操作の性能が他ソフトと比べると劣っていると言われています。また、誤検知も多いという点から、PC機能の整理やカスタマイズに不便を感じることもあるでしょう。

メールに関するセキュリティも不可能なため、どうしてもMicrosoft Defender ウイルス対策 (旧Windows Defender)のみでは賄えない部分が出てきてしまいます

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まとめ

ネットセキュリティ対策は、現環境において必須と言えます。セキュリティ対策を怠ると、情報漏洩や信用の低下、損害賠償請求といった大きなロスにつながりかねません。

そのためには、セキュリティレベルに合わせて適切な対策を施すことが必要です。Microsoft Defender ウイルス対策 (旧Windows Defender)をはじめ、あらゆる観点からセキュリティ対策を検討しましょう。

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