ハイブリッドワークとは?メリットとデメリット、成功させるための秘訣とは

2021/11/26 働き方改革

企業リスク診断

近年、リモートワークが多くの企業で取り入れられ、これまでのワークスタイルとは変わりつつあります。

ハイブリッドワークもその一つで、ここ最近多くの企業で導入されている働き方です。この記事では、ハイブリッドワークについてご紹介します。

成功の秘訣もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ハイブリッドワークとは?

ハイブリッドワークとは

最近よく耳にすることがある「ハイブリッドワーク」。このハイブリッドワークは通常のオフィスワークと新型コロナウィルスの影響で浸透したリモートワーク(テレワーク)を組み合わせた新しい働き方を指します。

ハイブリッドワークの特徴としては、通常のオフィスに出社して作業を行う場合と自宅などにおけるリモートワークをそれぞれ実施します。

例えば、1週間(5日間)のうち3日間は自宅でのリモートワーク(在宅勤務)で、残りの2日はオフィスへの出社するというワークスタイルです。

2020年は、感染症予防対策として、リモートワークが多くの企業で取り入れられました。

リモートワークは柔軟な働き方ではありますが、一方でデメリットを感じる部分も。

そこで、より柔軟な働き方を実現させるために、出社とリモートワークを組み合わせる「ハイブリッドワーク」が生まれたのです。

ハイブリッドワークのメリットは

ハイブリッドワークのメリットは

通常の出社を行うオフィスワークと、自宅などにおけるリモートワークを掛け合わせたハイブリッドワークを導入する企業が増加していますが、導入を進めるメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、ハイブリッドワークのメリットをご紹介します。

リモートワークのデメリットを払拭できる

リモートワーク(テレワーク)を導入した企業の課題としてよく挙げられた課題の1つが「リモートワーク上のコミュニケーション不足」でした。もちろんチャットツールなどを導入したり、Web会議などによってコミュニケーション不足の解消を図ることも行われましたが、それでも対面のほうが伝えやすいケースもあります。

ハイブリッドワークでは実際にオフィスワークも行われるので、Webだけのコミュニケーションだけではなく対面でのコミュニケーションもプラス。より円滑なコミュニケーションを実現できます。

ハイブリッドワークを取り入れることで課題となるコミュニケーション不足の解消が見込めるのです。

従業員の最適な環境で作業を行えるので効率が上がる

オフィスに出社するのか、自宅で作業を行うのかどちらが働き方に合っているのかは従業員次第です。

ハイブリッドワークはオフィスに出社するのも自宅で作業を行うのも従業員の判断で行うことができるので、それぞれの従業員が働きやすい環境を選択する事が可能になり、結果として作業効率の改善につながります。

従業員に選択させる事により帰属意識が高まる

従業員に作業環境を選択させるという事は、従業員に裁量を選択させる事になり結果として企業に対する帰属意識が高まる事につながります。

当然、仕事に対する主体性が高まりモチベーションの向上にもなるでしょう。

ハイブリッドワークのデメリットは?

ハイブリッドワークのデメリットは

ハイブリッドワークはリモートワーク(テレワーク)のデメリットをオフィス出社も絡める事で解消しているようにも見えますが、ハイブリッドワークのデメリットはないのでしょうか。ここではハイブリッドワークのデメリットについてお伝えします。

従業員の勤怠状況を把握するのに手間が掛かる

出社日がバラバラだと、従業員全員の勤怠状況を把握するのに手間がかかります。

出社しているかと思ったら、していないかったと、混乱してしまうことも。電話の取次にも一苦労することがあるかもしれません。

そのため、ツールを活用して、出社日とテレワークでの勤務日をすぐに分かるようにしておくことも大切です。

持ち出しPCのセキュリティリスク

ハイブリッドワークもリモートワーク(テレワーク)と同様にセキュリティリスクがあります。社内環境ではなく外部で利用する事でリスクの脅威も増加します。またハイブリッドワークではオフィスと自宅を行き来する事が増えますので、PCが持ち運びされるケースが増える事もセキュリティリスクの増加につながります。

持ち出しPCに対して、セキュリティの強化はもちろん、自宅はOKでも公共の場での使用は控えるなどルールを設けるようにしましょう。

オフィスの稼働率が下がる

恐らく、現在のオフィスにおけるフロア面積は全ての従業員が出社した時に備えた広さを想定して借りているケースが多いので、ハイブリッドワークにおいて、出社する従業員が通常よりも減る場合はオフィスの稼働率が低下するという事に繋がります。

ただ、デメリットしては稼働率の低下となりますが、ここを逆にチャンスとして捉えて「オフィスダイエット」を行うクライアント様からのご相談も増えています。オフィスダイエットに興味がある方は是非一度ご相談ください。

ハイブリッドワークの運用を成功させるために必要なこととは

ハイブリッドワークの運用を成功させるために必要な事とは

ハイブリッドワークのメリットとデメリットを予め把握する事で、ある程度ハイブリッドワークの全体像をとらえることができたのではないでしょうか。今後、ハイブリッドワークの導入を検討している方にハイブリッドワークの運用を成功させるためのポイントをお伝えします。

仕組み作りとそれを支えるツール導入が必要

従業員が自宅で業務を行ったり、オフィスに出社して打ち合わせを実施するなど従業員の当日の行動や出社している場所を把握ができないと、勤怠管理や業務管理を行う事が難しくなります。

週次や月次での業務場所を予め提出させる仕組みづくりや、それを管理するツール導入を行うとハイブリットワークの円滑な運用が可能となります。

また、勤怠管理だけはなく、緊急時の対応についても決めておくと安心です。

例えば、案件担当者が不在で緊急時の対処が当日中にできなかったとなれば、取引のチャンスを失ってしまう恐れも。

案件について担当者以外も代替で対応できるよう、情報共有をするなどして準備しておくことが大切です。

経営者・労働者それぞれのメリットを理解する

ハイブリッドワークが良いからといってすぐに導入するのではなく、理解を深めることが必要です。

ハイブリッドワークをそれぞれ経営者からの目線・労働者からの目線でメリット・デメリットを理解することで、ハイブリッドワーク導入の動きが加速します。

例えば、労働者(従業員)に一定の業務における裁量を与えることで若干のコスト(ツール導入料金など)は発生するが、帰属意識が高まる事によって退職などを防ぐことができ、結果として採用コストの削減につながることもあります。

このようなハイブリッドワークによって得られるメリットをきちんと把握することで、ハイブリッドワークの柔軟な理解などが実現可能です。

まとめ

今回は、ハイブリッドワークについてご紹介しました。

ハイブリッドワークは、リモートワークとオフィス出社を組み合わせた働き方のこと。テレワークのメリットとデメリットを補える働き方で、最近多くの企業で取り入れられています。

柔軟な働き方を実現でき、感染症予防対策としても有効です。他にも、事故や天災により電車が動かず、オフィス出社が難しい場合も、すぐにテレワーク切り替えることができます。

生産性の向上や効率化にもつながるため、ぜひハイブリッドワークの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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