Sassのメリットと使い方まとめ。CSSをもっと簡単に書こう

2019/07/25 Sass

Sassは、CSSをよりシンプルに記載するために生まれたものです。

Sassについて理解を深めることで、CSSをもっと簡単に記述することができるようになります。

Sassの使い方や、利用するメリットをご紹介しますので、参考にしてください。

Sassとは

Sassとは
Sassは現在、様々なWeb製作会社が利用しています。CSSをより有効的に活用させるためにも、まずはSassがどういうものか、正しく知っておきましょう。

CSSのプリプロセッサの1つ

SassはCSSのプリプロセッサの1つです。この説明ではわかりにくいので、順にひもといていきます。

まず、CSSですが、これはホームページやブログのレイアウトを決めるもので、一般的には『スタイルシート』のことを指します。Webページの見栄えやデザインを決定する役割を担っています。

プリプロセッサは、プログラムの前処理を行うプログラムのことです。ここでは別の言語で書かれた構文を、CSS構文に変換する役割を担っています。

Sassの構文はそのままではCSSでは読めませんが、コンパイルすることでCSSに落とし込むことができるという構図です。

CSSで書くより便利で機能が高い

Sassは、従来のCSSで構文を書くよりも便利で高機能です。CSSで書いた構文は非常にシンプルなのですが、そのせいで変数が扱えない、記述が長くなりすぎるといった欠点があります。

そんな欠点を解決するために生まれたのがSassです。いわばCSSを改良することが目的で生まれたため、CSSよりも性能は上になります。

Sassを使うメリット

Sassを使うメリット
Sassを使うことで、CSSでは難しかった様々なメリットが生まれます。どんなメリットがあるのかを具体的に見ていきましょう。

記述が簡単で作業が効率化できる

Sassを利用する1番のメリットは、記述が簡単で早くコーディングできるという点です。

なぜ記述が簡単になるのかというと、変数やif文が利用できる他に、四則演算が使える、コードの使い回しができるといった機能が増えているので、より短い文章で簡潔に済ませることが可能です。

これによってコードを記述する作業時間が相対的に短縮できます。スタイルシートの作成などにかける業務の効率を向上させることができます。

日本語の資料が多い

Sassは、日本でもメジャーなため、日本語の資料が多いというのがメリットとして挙げられるでしょう。Sassについて検索すれば、様々な書籍がヒットします。Sassについて解説しているサイトも多いです。

プログラミング言語などについてはマイナーなものになると資料が少ないばかりか、わかりやすい解説もなく、疑問の解消が行えずに手詰まりになってしまうケースも少なくありませんが、SaSSであればこの問題は概ね解消されるでしょう。

Sassの使い方

Sassの使い方
それでは、具体的なSassの使い方について解説していきます。

インストール方法やそれに伴って必要なもの、MacとWindowsのOSによって異なる点などについて触れていきましょう。

インストールとコンパイルにRubyが必要

SassをPCにインストールし、そしてCSSにコンパイルするためにはRubyが必要です。

Rubyは、プログラミング言語の1つです。SassはRubyによって実装されているので、Rubyの環境がSassの利用には不可欠になっています。

Macには元々Rubyが入っているのですが、Windowsには導入されていません。そこで、WindowsでSassの作業環境を構築するには、Rubyの導入から始めなければなりません。

Mac、Windowsでの環境ビルド

MacとWindowsで、それぞれ環境ビルドを構築していきましょう。

先述しましたが、まずはWindowsではRubyのインストールから行わなければなりません。Rubyの公式ダウンロードページからインストールを行ってください。

Rubyがインストールできたら、Sassを導入する手順はMacと同じです。ターミナルを開き、以下のコマンドを打ち込んでください。

  • sudo gem install sass

インターネット環境下で正常に打ち込めれば、Sassのインストールが始まります。

SASS記法とSCSS記法がある

Sassの記述には、SASSとSCSSという2つの記法があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

SASS記法は、波括弧{}の代わりにインデントだけを用いる、最後のセミコロンを省略するといったように、簡略化のためにCSSとは違った記法を用います。そのため、CSSをそのままSaSS化することが不可能です。

一方、SCSSはCSSと同じ記法を用いるので、そのままSaSS化することができます。この点から、SCSSを用いた記法が多く使われているようです。

まとめ

企業にとって、顧客の獲得や自社のPRのために、Webサイトの構築は必須と言えます。そのためにはCSSをうまく使い、サイトをより洗練されたデザインに仕上げていかなければなりません。

Sassを利用することで、CSSをより高度に短時間で記述することが可能になり、業務効率の改善や、Webサイトのビジュアルを向上させる効果に期待が持てるでしょう。