Windows 10のウイルス対策は必要。標準搭載ソフトが効果的

2020/02/06 ウィルス対策

Windows 10は最新のOSですが、ウイルス対策は必須です。Windows 10で行うべきウイルス対策についてみていきましょう。

Windows 10の標準セキュリティソフトについても解説します。

ウイルス対策が必要な理由

ウイルス対策が必要な理由
インターネットの利用が当たり前になっている現代社会において、ウイルス対策は必須だと言われています。

メディアを通してウイルスという単語自体は知っていても、ウイルスがどんな脅威をもたらすのか、またどんな被害を与えるのかを明確に知らない方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、まずはウイルスの性質や、ウイルスの与えるリスクについて解説します。

コンピュータウイルスとは

病原菌のこともウイルスという言い方をしますが、無論コンピュータウイルスはそれとは明確に異なります。それは、コンピュータウイルスは、悪意を持って作られたプログラムを指す言葉だからです。

コンピュータのシステムを書き換え、情報を流出させたり、本来と異なる動作を起こさせたり、最悪の場合はシステムそのものを破壊します。

ウイルスにはさまざまな種類があり、トロイの木馬やスパイウェア、ランサムウェアなどどれもコンピュータに脅威をもたらすものです。

ウイルス感染によるリスク

ウイルスが感染した際に発生する被害は、想像を絶するものです。

2015年に日本年金機構で、不正アクセスによって125万件もの年金情報が漏れる事件がありました。これも発端は、関係者を装った一通のメールに仕込まれたウイルスだったと言います。

また、2017年に世界中で30万台以上のPCに感染し被害をもたらした『WannaCry』などの事例もあり、たった一つのウイルスが社会に大きなダメージを与えることも。

企業であれば会社の信用を守るため、個人であればクレジットカードや住所などの個人情報を守るためにもウイルス対策を行うことがとても大事なのです。

Windows Defenderとは

Windows Defenderとは
コンピュータウイルスの被害を防ぐために、さまざまなセキュリティソフトが開発されています。『Windows Defender』も、その1つです。

Microsoft社が開発したWindows Defenderがどのようなセキュリティソフトなのか、詳しく解説します。

標準搭載されたセキュリティシステム

Windows Defenderは、WindowsのOSが使われているタブレットやPCに最初から搭載されているセキュリティシステムです。

Windows 8から搭載されていて、ウイルスソフトのインストールを必要とせずに、デバイスを脅威から保護することができます。

無料で利用できる

Windows Defenderは、Windows PC(Windows 8以降)であれば元々PCにインストールされているので購入や初期費用は発生しません。また、すべての機能を無料で利用することができます。

他のウイルスソフトを導入した際は自動で無効化されるようになっているため、アンインストールする必要もありません。

インターネット上で公開されているフリーのセキュリティソフトなどと比較してもかなり高水準のセキュリティ機能を備えています。

Windows Defenderの機能

Windows Defenderの機能
Windows Defenderは次のような機能を備えています。

  • ウィルスの脅威の防止機能
  • デバイスのパフォーマンスならびに正常性
  • ファイアウォールならびにネットワーク保護
  • アプリならびブラウザーのコントロール
  • 家族利用オプション

その中の代表的な機能について詳しく解説します。

ウイルスの検知と削除

ウイルスの侵入経路はメールやWebサイト、USBなどさまざまなものがあります。

コンピュータに対し不正なプログラムが侵入しようとしたときに検知し、削除するプログラムが備え付けられているのです。

また、PC内をリアルタイムで監視し、不審な動きをするファイルを見つけた場合に削除し、ユーザーに対し報告します。

ファイアウォール

ファイアウォールは不正なプログラムの動きがあったときにポート(通路)を閉じて通信を遮断します。内部から外部への挙動にも有効で、情報漏洩などを防ぐのにも有効です。

Windows Defenderファイアウォールも同様の働きをします。無効化もできますが、セキュリティの観点からはおすすめはしません。

スキャン

PCのファイルやプログラムに異常がないかを調べる機能です。定期的にPC全体にスキャンを行うこともできますし、手動でスキャンを開始することもできます。

Windows Defenderのスキャンは開始日や区切りを設定することはできませんが、コンスタンスな間隔で行ってくれるようです。

誤検知もあるので注意が必要

Windows Defenderの注意点として、誤検知が多いとの報告があります。正常なプログラムであっても削除されてしまう可能性が、他のセキュリティソフトと比較すると少々高いようです。

また、ウイルスバスターなどの有償ソフトと比べるとどうしてもユーザビリティや検出率は劣ってしまいます

業務用などで利用するため高いセキュリティレベルを求める場合、有償ソフトの導入も視野に入れましょう。

まとめ

Windows 10はWindowsの最新OSです。高いユーザビリティや機能を実現していて、Windows Defenderというセキュリティソフトも備えています。

Windows Defenderは優秀なセキュリティソフトですが、有償版のソフトと比べるといくつかの点で劣ります。企業で利用する場合は、ウイルスは1度感染すると重大な被害をもたらすリスクもあるので、セキュリティ対策についてはしっかりと考えていかなければいけません。